他人を真似ても自分の人生は歩めない
1.他人を真似ても自分の人生は歩めない
日本人には成功した人やうまく行った人の真似をして自分も成功しようと思う人が多い。
成功者のいいところを抽出して自分の強みに活かすのはいいけど、まったく同じことをしても成功するとは限らない。
それは時代背景やその人の立ち位置もあるけど、もっとも大きな理由は人はみんな違うから。
僕の好きな寓話でこのことを説明してくれる話があるので紹介します。
2.海綿を背負ったロバと塩を背負ったロバの話
ロバ引きがムチを手に、二頭のロバを連れていた。
一頭はさっそうと歩き、もう一頭はムチで打たれながら、のろのろと歩いていた。さっそうとあるいているほうのロバが背負っていたのは、軽い海綿だった。のろのろと歩いているほうのロバが背負っていたのは塩だった。
※海綿とはスポンジのことです。
山を超え、谷を超え、町を抜けると、やがて川にさしかかった。ロバ引きは海綿を積んだロバの背に乗りながら、塩を積んだロバを追い立てた。すると、その塩を背負ったロバは川の深みにはまってしまった。
幸いロバはすぐに起き上がり、助かった。ただ、深みにはまった時に、背負っていた塩はすっかり水に溶けてなくなってしまった。
これを見ていた海綿運びのロバは、さっそく同僚の行動を見習おうと、同じように深みへと飛びこんでいった。ところが、予想とは違って、背中の荷物は軽くなるどころかよりいっそう重くなり、ロバは水の中に沈み込んだ。海綿がたっぷりと水を吸い込んで重くなったからだ。おかげでロバ引きまでが水の中に沈みこんでしまったもはや一巻の終わりかと観念した時、運よく人が通りかかり、やっとのことで命だけは助かることができた。
※この話の引用はものの見方が変わる 座右の寓話から
この話の教訓は「背負っているものはみんな違っているのだから、やみくもに他人の真似をしてはいけない」ということ。
自分には自分だけができることがある。他人の人生をうらやましく思って真似するより自分らしく生きた方が人生はうまくいく。
この話はこちらの本から引用しました。面白いのでおすすめです↓
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