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デザインにおける創造性:『ドラゴンボール』から学ぶ教訓

鳥山明さん(以下敬称略)が「ドラゴンボール」を生み出した背景には、興味深いエピソードがあります。
彼は、作業中に映画のビデオを見ながら漫画を描いていたと言います。
この習慣について、彼の担当編集者である鳥嶋さんは疑問を持ちました。

鳥嶋「漫画描きながらビデオは見れないでしょ?」
鳥山「いえ音声を聞いていて、好きなシーンがくれば顔を上げてビデオを見るんです。」

このやりとりから、鳥山明の作業方法に鳥嶋さんは興味があったようで、

鳥嶋「なんの映画を見てるの?」
鳥山「ジャッキーチェンのアクション映画です。」

鳥嶋さんは、鳥山明のこの好みを見て取り、「それならアクション漫画を描こう」と提案しました。
これが「ドラゴンボール」の前身となる「ドラゴンボーイ」の誕生へと繋がったのです。

鳥嶋さんは後に、「結局人間には作れるものと作れないものがある。その人が好きなものを描いて、読者にもそれが伝わるからドラゴンボールは人気になった」と述べました。

このコメントからは、創作物の成功が、単に技術力だけでなく、作り手の情熱や好みが反映されることの重要性を示唆しています。

鳥山明自身、ドクタースランプ連載終了後、新たなヒット作を模索していましたが、初めは成功しなかったと鳥嶋さんは言及しています。

しかし、最終的には鳥嶋さんが見込んだ通りアクションものの「ドラゴンボール」が生まれ、鳥山明の個性と情熱が読者に受け入れられ、大ヒットとなりました。

このことから、成功する作品には、技術以上に作者の個性や情熱が反映される必要があるという教訓を得られます。

この話は、デザインや創作活動においても大いに参考になるでしょう。

技術を磨くことは重要ですが、それに加えて、自分の情熱や好きなものを知っておくことが魅力的な作品を生み出す鍵となるのです。

なかなか自分のことは分からないものですが、デザインや美術学習の中に自分の好きなモノだけを集めるスクラップブックというものがあります。


ブルーピリオド1巻

スクラップブックなどの美術学習に関しては、漫画好きならブルーピリオドの1巻が分かりやすくおすすめなので読んでみてください↓

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スクラップブックのように美術やデザイン学習には、自分を理解するための学習があるので、試したことがない方は試してみるといいでしょう。

日本を代表する漫画家、鳥山明さんは、多くの人に尊敬されていたでしょう。
もちろん私もですが、クリエイターなら誰もがあんなに上手く絵を描けたらと憧れていると思います。
そんな方のエピソードから、またひとつデザインの学びをもらいました。
この話の内容は鳥嶋さん自身が語っているので、興味がある方は、みてみてください↓
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