ケアプランの作り方、そもそもちゃんとおしえてもらってないぞ! その2

ケアプラン点検を始めてわかった「大変な事」を書く前に、ちょっと寄り道を。

さかのぼる事22年前、私が受けた介護支援専門員実務研修は、全社協版とか、MDSとか、看護協会版とか、アセスメントツールの紹介から始まるもので、その使い方をしっかり教わった記憶がない。実際の事例で、やりながら自分で学ぶって感じだった。「アセスメントとは」って事がよくわからないままだった。

アセスメントってよくわからない(事がわかってない)まま実務研修が終わって、「さあ、貴方は今日からケアマネですよ、業務をこなしてね」って事で、ケアマネとしての毎日が始まる訳なんだけど、その「よくわからない」って事を意識することなくケアプランを作る事になる。まあ当然。

そもそも、「生活をみる」って事がよくわからない。「利用者の望む生活」って言っても、何かしらの障がいがあるんだから出来ないものは出来ないし、介護保険サービスがあるんだから、出来ない事は代わりにやってもらって「生活が成り立つならいいでしょ」っていう思考だった。
お風呂に入れないならデイサービスで入れてもらえばいい
買い物ができないなら代わりに買って来てもらえばいい
みたいな。介護保険サービスを利用するのに必要だから「ニーズ」とか「目標」とかをとりあえず書くって感じのケアプラン。右からプランってやつ?

ケアマネ始めてすぐに、自治体からの「指導監査」なるものがあって、担当の保健師さんから「アセスメントが出来てない」って言われるんだけど、何が出来てないのか全然わからなかった。自分のやってる事が「ダメ」って言われたとこだけしか耳に入ってこなかったんだと思う。だってダメって思ってないからね。
ただ、どこかで、「こんなケアプランならいらないよなー」って思いはあった。ケアマネが作るケアプランだからこその意味があるはず、でもそれは今書いてるものとは違うような気がするって。

そんな感じでケアマネをしながら3年目。再び「指導監査」なるものがくる。そして担当保健師さんにまた、「アセスメントが出来てない」って言われる。
ただ今回違ってたのは、その頃、いろんなアセスメントツールを試しに使ってみてるところだった事。そこで、その保健師さんに「どれが使いやすいか?」って聞いてみた。そしたらその保健師さん、「使いやすいってどういう意味?」って聞き返して来たんだよね。そんな返しがあるって思わなかったんで、「使いやすい」の意味を考え直すことになって


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