見出し画像

弦楽器にとって過酷な梅雨入りしました

今年は例年よりだいぶ遅いですが梅雨入りしましたね。
梅雨に始まる日本の高温多湿な夏季は楽器にとって最も過酷な環境です。
というのもヴァイオリンやヴィオラなどの弦楽器は
低湿度の地中海気候で生まれて最適化されている楽器だからです。
日本のような高温多湿な気候をそもそも想定してないのです。
クレモナ産の楽器でよくある現象が夏場のニス溶けで
指で少し押すと跡が残ったり、ケース内の生地が付着したりします。

弓毛も伸びます。伸びるだけなら良いのですが
空調の効いた部屋などでは急速に縮みます。コレで何が起きるかというと
高温多湿環境で緩めておいた弓を空調環境に持ち込んだ時に
パンパンに張った状態になってしまう事です。
コレに気付かないままだと棹材も弓毛も傷んでしまいます。
弓毛を緩めておいても油断できないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?