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【エッセイ】私の好きなアーティスト

まるで、ずっとそばにいたような歌声。中村佳穂の音楽は、皮膚の垣根を越えて内へと沁み込んでくる。歌、言葉、ピアノ、リズムなど様々なものが彼女の音楽を形作っているが、そのバランスは、すべてがそうあるべきだったのだと思うほど絶妙だ。彼女が歌えば、否応なしに、というよりも、最も自然に、聴衆は佳穂のやさしい世界へ導かれる。誰かが彼女を「まるで音楽そのものみたいだ」なんて言ったけれど、本当にそうだったらいいのに。

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