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【第2回】 12月1日開催『第2回 名曲チャリティコンサート』出演者コメント 〜チェロ・菅井瑛斗さん〜

 12月1日、浜離宮朝日ホールにて『難病 筋痛性脳脊髄炎 患者応援 - 第2回 タクティカートオーケストラ 名曲チャリティコンサート』を開催いたします!
 全国に多数患者の方が居られるものの、認知が進まないことで「指定難病」に届かない難病があります。その一つが『筋痛性脳脊髄炎』。その難病と、それと闘う患者の方々のことを、少しでも理解し寄り添えるように。すべての人が少しでも明るい未来を信じて生きていけるように。難病への認知拡大を、音楽の力で行っていきたい、難病と向き合う人たちを支援したい、という気持ちを込めてチャリティコンサートを開催いたします。
 第2回となる今回公演では若手奏者3名がソリストとして出演。ヴァイオリン・堀内優里さん、チェロ・菅井瑛斗さん、ピアノ・佐川和冴さんと、別々の楽器の演奏者が1曲ずつ協奏曲を演奏。各楽器の魅力も存分にお楽しみいただくことができる公演です。

 今回の公演開催にあたって、ソリスト3名、そして当日の指揮を務めます小林雄太さんよりコメントを頂戴しました!
 みなさんが思う「音楽の力」とは。そして公演で今回演奏していただく曲についてお聞きしました。

 第2回はチェリスト・菅井瑛斗さん。
 公演ではドヴォルザーク作曲:チェロ協奏曲を演奏いただきます。

菅井瑛斗(チェロ)

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—— ご自身の現在の活動について教えてください。

 今年8月からタクティカート・クラシックスに所属させて頂き、ソロ活動を中心に室内楽からオーケストラまで沢山のコンサートに出演しています!
 これからは、新しい時代に合わせたクラシックコンサートの形をタクティカートの皆様と一緒に模索していけたらとワクワクしています!

—— 本公演は、「音楽の力」を届ける公演として開催するチャリティコンサートですが、菅井さんは「音楽の力」を感じた経験はありますか?またどんな時でしたか?

 東日本大震災が起きた後、所属しているカトリック雪ノ下教会の若手有志で被災地にボランティアに伺いました。
 数十人単位で一日中瓦礫撤去をしても、片付けられたのはたったの10メートル。こんなにも無力なのかと痛感させられまして。
 しかし、現地でお会いした被災者の皆様から前を向いて生きようという懸命さを感じ、僕はこの方々にいつか「生きていてよかった」と思って頂ける演奏を、そんな音楽を届けれるようになりたいと強く思うようになりました。

—— 今回の公演はヴァイオリン・チェロ・ピアノと、別々な楽器のソリスト3名が演奏します。ご自身の楽器の魅力や、反対に他の楽器で魅力的に思う点などについて教えていただけますか?

 普通のクラシック演奏会では、ソリストを3人,それも全部違う楽器を聴ける機会なんて殆どありません。それだけ今回の企画は斬新です。

 チェロは、全ての楽器の中で最も“人の声“に近い音色だと言われています。
 それだけ、暖かく、低音から高音まで音域が広く…そしてチェリストはなぜか大概人柄が良いとされています(僕は例外ですが笑)
 ピアノは僕も大好きです。音楽高校時代,必修項目でピアノの試験がありました。僕はピアノの中でもショパンが大好きすぎて、ショパンのバラード1番やノクターンはもちろん、ピアノコンチェルト1番まで演奏してしまいました。ショパンはチェロ曲を数曲しか残していないので、ピアノが本当に羨ましいです。
 バイオリンの伸びやかな高音も本当に素敵だと思います。

—— 今回演奏される楽曲について教えてください。

 ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、チェロという楽器にとって聖書のような曲です。
 普通の協奏曲とは違い、この「ドボルザーク チェロ協奏曲」、略して “ドボコン“ はオーケストラの各楽器のソロパートが非常に多くなっています。
 特に3楽章のクライマックスでは、全楽章を通して1番美しいメロディを何とチェロではなくバイオリンのソロで奏でられます。
チェリストにとってこんなに悔しいことはありません!が曲としてはとても美しいのでより悔しいです。
 様々な楽器のソロパートが活躍し沢山の音色が楽しめる珍しい協奏曲ですので、是非お楽しみ下さい!

—— タクティカートオーケストラの印象はいかがですか?

 タクティカートオーケストラは、チェロトップとして何度か演奏させて頂いております!
 奏者の皆様の年齢層が若い事から、各パート同士のコミュニケーションが活発にとられていて他のオケよりも一体感と勢いがあり、とても大好きなオーケストラです。

—— 公演への意気込みをお願いします!

 同世代の実力者が集まるこの大好きなオーケストラと、僕が1番大好きなドボルザークを演奏できる事、本当に幸せだなと感じております!
 様々な楽器のソロパートに対して、チェロソロがいかに音色を変化させているかをお楽しみ頂けたら嬉しいです!

—— 最後に、次回登場のピアニスト・佐川和冴さんの印象をお聞かせください!

 現在僕が所属している東京音楽大学に於いて佐川先輩は僕より1つ先輩です!
 学校でお見かけすると、どんなに疲れていても笑顔でお話しして下さりいつも先輩の暖かさに感激しています。
 そしていつお見かけしても大概練習室で練習なさっているので、本当に努力家でらっしゃるんだなと尊敬しています。
 お優しくて努力家で、そしておモテになられる佐川先輩の演奏は本当に美しいので、皆様に是非味わって頂きたいです!

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 東日本大震災でのボランティア経験から、前へ向かって歩み続ける人へ元気を与える演奏をしたい、と語る菅井さん。
 チェリストにとっての『聖書』・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲で、オーケストラとの掛け合いを通して作り上げる、素晴らしい演奏に期待です。
 次回は最後のソリスト、ピアニスト・佐川和冴さんの登場です!

 公演は12月1日、東京・浜離宮朝日ホールにて開催です!ぜひお見逃しなく!

チケットはこちらから
https://eplus.jp/charity_tactiorch/

菅井瑛斗 プロフィール

鎌倉市出身。第71回全日本学生音楽コンクールチェロ部門全国大会第1位及び横浜市民賞(聴衆賞),日本放送協会賞,かんぽ生命賞を受賞。第10回横浜国際音楽コンクール弦楽器部門第1位。第20回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門第2位。第16回泉の森ジュニアチェロコンクール高校生以上の部金賞。第24回日本クラシック音楽コンクールチェロ部門全国大会最高位。第17回日本演奏家コンクール弦楽器部門第2位及び鎌倉市教育委員会賞。 桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)成績優秀者による卒業演奏会、毎日新聞主催「京都音楽奉納コンサート」、「ホテルオークラリニューアル記念演奏会」、日本チェロ協会主催「チェロの日」でのソロ演奏、紀尾井ホール「未来に翔たく若きチェリストの響演」、かんぽ生命主催「生きる〜若い命を支えるコンサート」、他出演多数。これまでにアラン・ムニエ,ウォルフガング・ベッチャー,イカンホ,堤剛,の各氏のマスタークラス受講。「ロームミュージックセミナー 宮田大チェロクラス」に合格し、宮田大氏のマスタークラスを受講。第40回霧島国際音楽祭に奨学生として参加し、コンサートに選抜される。プロジェクト・クァルテットを受講。MMCJ2021参加。サントリーホール室内楽アカデミー第6期フェロー。いしかわミュージックアカデミー2022にてIMA音楽賞を受賞。東京音楽大学アーティストディプロマコース2年在学中。室内楽を原田幸一郎、堤剛、山崎伸子、磯村和英、池田菊衛、小森谷泉の各氏に師事。チェロを毛利伯郎、倉田澄子、長谷川陽子、藤村俊介の各氏に師事。


-難病 筋痛性脳脊髄炎 患者応援-
第2回 タクティカートオーケストラ 名曲チャリティコンサート

〈開催日時・場所〉
2023年12月1日(金) 
 開場:18:15 開演:19:00
 会場:浜離宮朝日ホール

〈チケット・プレイガイド〉
 全席指定 一般: 5,000円 学生: 3,000円 ※3歳以下は入場不可
 イープラスにて販売中 :https://eplus.jp/charity_tactiorch/

〈曲目〉
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(室内編成版) 
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(室内編成版)

〈出演者〉
 堀内優里(ヴァイオリン)、菅井瑛斗(チェロ)、佐川和冴(ピアノ)
 小林雄太(指揮) タクティカートオーケストラ

〈クレジット〉
主催:株式会社タクティカート
後援:株式会社Gravity、株式会社basil

〈お問い合わせ先〉
Mail: concert@tacticart.co.jp
TEL: 03-5579-6704


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