第32回:シュガーレスガム売上No.1に導いたCMのソニック戦術とは?

筆者はBluetoothのイヤホンやヘッドフォンを何個かもっています。もちろん、それらは初めて使うイヤホンやヘッドフォンでもなく、少なくとも過去15年以上は同じメーカーのものを買い換えて使っています。これはネガティブな批判のお話ではなく、「愛」のお話ですから、お名前を出しても差支えないでしょう。ゼンハイザーさんです。私はきっとこの先一生他のメーカーさんに浮気をすることはないでしょうし、他社製品との購入を迷っている方が私に質問をしてきたら、ゼンハイザーさんを熱心に勧めるでしょう。これは、消費者としての私とゼンハイザーさんの間には商品やサービスなどを通じて「感情のつながり」が醸成されているから、ということになり、私はロイヤリティの高い顧客ということになります。

ロイヤリティの高い顧客を音声広告コンテンツで広げていく方法があります。

それは、感覚的なものやモニター調査ではなく、「音楽理論と科学に基づく戦略」です。

百聞は一見にしかず。

というか、正確には「聞く」ことに若干のフォーカスがあるお話ですが、まずはこちらのCMを御覧ください。

実はこのCMがこのガムの会社を全米チューインガム売り上げNo.1に押し上げました。それはこのCMが人の心に共感、同調、愛着、信頼を覚えさせることができたからです。

企業の良き理念を永く心に残すのは絶対にいつも選ばれる高級ブランドへのロイヤリティと同様です。あたかもエルメス愛用者がエルメスしか持たないような。しかし、それは高級ブランドにだけ適用される原理ではありません。

次回、このCMの音楽理論と心理学の側面から徹底的に科学解剖します。お楽しみに!


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