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#短編

Fighting Writer

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「自作が、ない」整列された作品群を、何度もスクロールし直す。何度も、何度も、何度も。見返せど見返せど、網膜に流れる膨大な作品群のタイトルの中に、馴染みの文字列は見当たらない。悩みぬいた果てに名付けた作品名。選考通過作品群の中にそれがない。という事は。

「落選か?」大きく太い声が、ほぼ無人の機械室に反響する。「やっこさんのセンスは俺には分からんな。奴らの不気味な兵隊よりも、モニタを食い入るように見

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