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その人のよさを周囲にプレゼンするように感謝を伝える

私が所属している組織は現在フルリモートワークで、slackなどのテキストでのやりとりがメインのコミュニケーションです。
もちろん、必要に応じてzoom などを使って口頭コミュニケーションも行います。
そんな環境だと直接一緒に仕事をする量が少ない人がどのような仕事をしているのかがわかりにくい側面があります。

私の所属する組織では、感謝を伝えるslack チャンネルがあり、そこで日々感謝が伝え合われています。つまり組織のみんなが見えるところでオープンに感謝を伝えるのです。
一日の自分の振り返りにもなるし、目まぐるしくすぎる仕事の中で相手のことを考えられる機会になるので、とてもよい文化だなと思っています。


感謝の伝え方の工夫


私は何か助けてもらったり、相手の仕事の仕方や心遣いに感激したときなどに感謝を伝えることが多いのですが、折角オープンな場で感謝を伝えるわけなのでできるだけ効果を最大化したいなと考えています。

効果というと何か打算的なように感じますが、ここでの効果とは、感謝を伝える相手のプレゼンスをできるだけあげたいということです。
だって、相手は私のために時間を割いてくれてプラスαのことまでやってくれたり、その人の仕事がハイクオリティすぎて感動したりしたわけなので、与えられた仕事以上のことをやってくれているわけだからです。
それは他のみんなにとっても「すごい」と共感してくれることだと思います。

つまりどうするかというと、感謝を伝えるときに直接関わっていない人がよんでも概要がわかるように説明を少し付け加えてから感謝を伝えるようにしています。
たったこれだけのことですが、直接関わっていない人が読んだときに伝わり方が全然違います。


■よくない例

当事者同士にだけにしかわからない伝え方

さっきの件、ありがとう!助かったよ。

これだだと、第三者が読んだときに、何か助けてあげたんだなということはわかるかもしれませんが、何がどうよかったのかまったくわかりません。
当事者たちも日が経って読み返しても何があったかわからなくなります。


■よい例

何があってどういうところに感謝しているのか第三者にもわかる伝え方

自分の分も印刷しにいくついでだからと私の分も合わせて印刷してきてくれてありがとうございます。おかげで急ぎの作業を中断させずにすみました。
さらに、印刷したものを配布用にファイリングしておいてくれたことですぐに次の会議を始めることができました。
お忙しいのに率先して巻き取ってくれて、しかも先のことまで見越した対応にとっても感謝です。本当にありがとうございました。

少し長くはなりますが、大筋でどんなことがあったのかがわかります。
これを読んだ第三者が、「こういう気遣い素敵だよね」とか「あの人はいつもこんなふうにホスピタリティ高い仕事をしてくれる」とか「私もいつも助かってる」とか共感できるようになります。


感謝が伝播するやさしい世界へ

こんなふうに第三者が読んでもわかるようになると、自分も感謝を伝えたくなってきます。
オープンな場で感謝を伝えることは、「こんな内容でもいいのかな」「ちゃんと書かなきゃ」とか「あらめて書くの恥ずかしいな」とか、初めは心的ハードルがあるものです。
でも、些細なことでも感謝が伝えられているのをみたり、自分も一度感謝を伝えてみたりすると、身構えていたほどのことではなくて意外にすんなり書けるものです。
slackなどであればその感謝コメントを読んだ人がスタンプでリアクションをつけてくれたり、返信を続けてくれたりして、素敵な流れが生まれます。
そうして、感謝が伝播していくことで心地よくやさしい空気感になっていきます。

・・・

せっかく感謝を伝えるなら、第三者にもわかるようにして感謝を伝える相手に「感謝の想い+周囲からの評価」を届けられるようにするほうがいいよねということと、その感謝が伝播して素敵な流れができると心地よい環境になるよねというお話でした。

一工夫必要ですが、心構えだけでできる一工夫です。
この感謝の伝播を生むためにも当事者だけがわかればよい感謝の伝え方からみんなが共感できる伝え方に変えるように一工夫してみてはいかがでしょうか。


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