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2024年7月の記事一覧
「茶の湯以前」(神奈川県立金沢文庫)
茶の湯(茶道)が本格的に始まったのは室町時代からですが、そのルーツは鎌倉時代、禅僧の栄西を通じ、宋から点茶(抹茶に湯をかけて撹拌する方法)が伝わったことに端を発します。栄西が当時の将軍である源実朝に『喫茶養生記』を献上したこともあってか武家社会に浸透、南北朝になると生産量の高まりを背景に「闘茶」(茶の産地・品種を飲み分ける勝負形式の茶会)などの趣味化が進み、やがて室町時代の茶の湯へと繋がっていき
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