#03 全力ダッシュで内野安打
K太4年生6月中旬の土曜日、午後に開催されたレギュラーの公式戦の後、その同じチームとspjr(スーパージュニア=4年生以下)での練習試合が行われた。
前のレフトオーバーヒットから、何試合か試合に出る機会があったのだけど、4年生以下の試合ではなかなか打てる球も来ず、四死球がほとんどで、あとは悪球に手を出して三振という結果だった。
この日、K太は再び8番ライトでスタメン出場することができた。前の週の練習試合ではスタメンを外れて、ライバルのチームメイトが1打席目で凡退した後に交代で出場するも打席は回って来なかっただけに、何としても打ちたい気持ちが高まっていたに違いない。
チームは後攻で、1回表は4年生の二枚看板の一人が三者三振と絶好調の立ち上がり。
1回裏の攻撃は、先頭打者が四球の後2盗塁で3塁まで進み、2番打者の内野安打で生還。3番のセンターオーバー二塁打で加点し、4番四球、5,6番は強い打球で連続失策を誘い出塁、さらに7番打者は右中間へのランニングホームランと、ノーアウトのまま7人で7得点の猛攻。
やはりこのチームの4年生世代は強い。
そしてノーアウトランナー無しでK太に打順が回ってきた。前の打者までが強力過ぎるので、逆にダサいプレーは出来ないとプレッシャーがかかる場面。
相手の左腕ピッチャーは、うちの強力打線に捕まりはしていたけれど、ある程度ストライクを投げる能力は備えていた。
K太への初球は真ん中やや高めの甘い球。積極的にうちに行くもややタイミングが合わず、ファウルチップで1ストライク。2球目の外角低めも打ちに行くが1塁側へのファウルボール。追い込まれたK太。相手からしたらようやく1死取れるチャンスであり、相手チームのピッチャーへの声援も高まる。
3球目は外角低めへのボール球。これを冷静に見極めた後の4球目、3球目よりもやや高かったがボール1個分くらいベースより外側の球を強引に打ちに行って引っ掛け、ボールはサード前へのボテボテのゴロになった。
右打者であるK太は外の球を振った勢いそのままに1塁に向かって全力疾走。相手のサードは無難に捕球してファーストに送球するも、送球がワンバウンドする間にK太の足が一瞬早くベースに到達して内野安打となった。
レガシーの真価は発揮できなかったものの、内野安打も野球では立派なヒットだ。もしかしたらレガシーじゃなかった方がより打球が死んで、楽にセーフになったかも知れない。
いずれにしても、これでようやくK太の野球人生4本目のヒット(レガシーでは3本目)。成功体験の少ないK太にとっては充分嬉しいヒットだっただろう。
その後、次のバッターの時に2回牽制をもらった後の初球でいきなり二盗、2球目で三盗を決めた。次の打者がキャッチャーへのファウルフライで打者一巡となり、桂太が生還するすことは出来なかった。
3回裏、無死2塁で回ってきた2打席目は、初球の内角のボールがユニフォームを掠めるも当たってないと申告し、打ち直しにいったけれども結局再度避けきれないボールに当たり死球という結果だった。
その後は盗塁と味方のヒットで生還し、ライバルチームメイトと交代してこの日はお役御免。1打数1安打1死球1得点3盗塁という内容で、チームとして相手とのレベル差はあったにしろ、K太自身もこのチーム内でそれなりに役割を果たせたことで、少し自信を付けられた内容だったのではないだろうか。
次のspjrの試合はまだ未定だけど、これでまた日々の練習にも力が入るはず。レギュラー定着に向け頑張れK太!
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