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僕がいなくても世界は回るが、僕は世界を回る〜アイスランド編〜(5/11)

14日目

世界一周も二週間に入りました。すでにホームシックになりそうな気配もありますが、一年間とか、普通に長期駐在している人はすごいですね。

さて、フランクフルトからアイスランドはレイキャビクまで移動です。駅から空港は電車で10分ちょいでした。最初空港きた時普通に街を散策しておけばよかったかな・・

フランクフルト空港は大きいですね。さすがハブ空港なだけあります。広い空港内を歩き回って搭乗口まで向かいます。

アイスランドはシェンゲン協定内なのでパスポートコントロールがなくてとても楽ですね。着いてから30分で搭乗口までいけました。


アイスランドにつきました。さすがに気候がグッと変わって冷気を感じます。

さてアイスランドではレンタカーで移動します。その他の場合はほとんどツアーを組むことになるのですが、その方が値段が張りそうだったので今回はレンタカーです。

初海外ドライブです。左側ハンドル、右側車線なのでちょっと怖いです。それ以外は安心のトヨタですし問題なさそうです。

さあ出発です。最初は低速で・・と思ったのですが、アイスランドの一般道はみんなビュンビュン飛ばしていくんですね。速い。普通に制限90kmとかになってたりします。

あとはウインカーの位置も逆なので毎回間違えてワイパーを動かしてしまいます。

気を抜くとすぐに右側に寄っちゃうのですが、それ以外は何とかなりそうです。道も広く、途上国のようなカオスな感じではないので安心です。

ブルーラグーン

ブルーラグーンはアイスランド南西部、レイキャネス半島にある温泉です。アイスランドで最も人気の観光名所で、世界中からたくさんの人々が入浴にやってきます。
ブルーラグーンはケプラビーク国際空港から車で15分、レイキャビクから30分の場所という大変便利な場所にあり、レンタカーでも、首都発着のブルーラグーン温泉ツアーでも手軽に訪れることができます。
空港に近いので、入国直後・出国直前に訪れる人も多いです。6日間のオーロラハンティングツアーや夏のセルフドライブツアー 10日間など、人気のパッケージツアーでもこのような旅程を組んでいます。

青白い水が反射して非常に幻想的です。これはシリカゲルの反射による影響のようです。

お湯は平均37℃~39℃くらいで少しぬるめですが、非常に広大な露天風呂なので深さや温度が違い、それなりに暖かい場所もあります。

サウナ、スチームサウナ、打たせ湯など種類も多く長時間楽しむことができます。しかし値段が高い・・

最低が1万円くらいからですが、時間で変動して自分が入ったときは一番高い1.5万円くらいです。ひえ〜涙が出そうです。ですがせっかくきましたし外せない観光地なのでちゃんと楽しみます。

一番安いプランでも飲み物と泥マスクとタオルがセットになっています。こちらもバッチリ楽しんで3時間近く結局いました。

そして車でレイキャビクまで向かいます。レイキャビクの観光は最終日にするので今回は宿のみです。

物価が本当に高いのですが、海鮮が有名ということでグリルサーモンをいただきました。皿一品で4000円くらいです・・でもシンプルですが、シンプルゆえに日本の焼き魚に近いものを思い出し、腹落ちする美味しさでした。

明日からメジャースポットたちを回ります。

15日目

本日から本格的にアイスランドを廻ります。この旅の中でも楽しみにしていた場所ですので期待が高まります。

アイスランドの中でもゴールデンサークルと呼ばれる有名スポットたちを廻ります。

シンクヴェトリル国立公園

ギャゥとはアイスランド語で「地面の割れ目」と指す単語で、シンクヴェトリルの割れ目は正確にはアルマンナギャゥ(Almannagjá)と言います。英語ではギャゥという言葉よりもContinental Lift、または Valley between the mid atlantic ridgeなどと呼ばれることが多いです。この地球の割れ目は北米大陸プレートと、ヨーロッパ大陸プレートの境目であり、アイスランドはそのプレートの境目のちょうど真上にある形となります。日本語では大西洋中央海嶺というものですが、その名の通りこの境目の大部分は海の中にあり見ることはできません。ですがアイスランドでは、この境目部分が地上に表れておりそれを見て、触って体験することができる珍しい場所なんです。アイスランドの島の中央を貫いているので、実はシンクヴェトリル国立公園以外の場所でも、この裂け目は見ることができます。ただし、これほど豪快に裂けているのはここだけです。

まずはシンクヴェトリル国立公園にあるギャウを見に来ました。大地の割れ目です。これをみると地球は生きているんだなと思います。ゆっくりですが、人の皮膚が入れ替わるように代謝をしているようです。

ここら辺は散歩スポットになっていてギャウの周りをゆっくりと歩くことができます。湿原っぽいようなとこやゆったり流れる川、割れ目から流れ出す滝など生の自然に触れている気持ちになります。

木々がほとんどないこのアイスランドにおいては大地の脈動を直接強く感じるような気がします。

ゲイシール間欠泉

ゲイシール(Geysir)はアイスランド南西部のホイカダールル(Haukadalur)という地熱谷にある間欠泉です。間欠泉の名をとって、辺り一帯をゲイシール地熱地帯と呼ぶこともあります。

シンクヴェトリル国立公園から1時間かからないくらいでゲイシールに着きます。の前にスーパーに寄ります。本当はちゃんと食事をしたいところですが、どこで食べてもファストフードで2000円くらい、ちゃんとしたところだと4000円くらいかかってしまうのでスーパーでなるべく安く済ませます。

バナナとコーヒーとホットドックで大体1000円くらいです。まあ許せる範囲かな。ちなみにサンドウィッチだけで1000円を超えます。

今回の旅で一番楽しみにしていたといっても過言ではない間欠泉です。日本では別府とかにあるのかな。でも生々しく間欠泉が横たわっています。

5分に一度くらい大きく爆発します。それはもう大地の鼓動です。心臓がどっくんどっくんと鳴り響くかのようです。高く舞い上がった瞬間はもう歓喜です。

なかなかこういう景色に出会うことは普段ないので感動です。正直ずっと見てられるのですが、30分くらい眺めて次の場所に移動します。

グトルフォス

アイスランド南西部のクヴィータアゥ川の渓谷にあるグトルフォス(Gullfoss;アイスランド語で「黄金の滝」の意)はアイスランドを代表する滝の一つです。ラングヨークトル氷河を源流とするクヴィータアゥ川が高さ32メートルの階段状の崖を流れ落ちる地点がグトルフォスの滝です。そのスケールは圧倒的で、ゴールデンサークル観光ルートの三大名所とされています。

グトルフォスの一段目は落差11メートル、二段目は21メートルです。滝の両側の崖は高さ70メートルもあり、グトルフォスギューフル峡谷(Gullfossgjúfur)に続いています。この谷は最終氷期に起きた氷河湖決壊洪水によって形成されたと考えられています。落水量は夏は毎秒140㎥、冬は少し減りますが、それでも毎秒109㎥です。轟々と音を立てて流れ落ちる滝に近づくと、霧のような滝しぶきでびしょ濡れになります。

ゲイシールのすぐ近くにこの滝があります。これは想像以上に素晴らしかったです。日本の滝とはもはや概念が違います。圧倒的な水量と迫力です。原始的な荒野がさらに雰囲気を高めます。

ファイナルファンタジーの世界とかで出てきそうなそういう別の世界を感じる滝です。近くにいくと流れ落ちる滝の飛沫で全身が濡れます。

一応撥水素材のジャケットは持ってきたのですが、それでもかなり濡れます。本当は防水のカッパも持ってきたかったのですが容量上断念しています。みなさんかなりの重装備できてました。

滝の間近にもいくことができますし、ちょっと上から全体を眺めることもできます。これまでに感じたことのない迫力で大興奮でした。ナイアガラの滝はこれを超えることができるのかな・・

ケリズ

アイスランド西部には広い火山地帯があり、アイスランド島がホットスポット上を通過することでこの地域に含まれるレイキャネース半島やラゥングヨークトル氷河 (Langjökull) が形成されたと考えられているが、ケリズもその一つである。付近には他にも火山湖があるが、ケリズではカルデラの形状が損なわれておらず、非常によく保存されている。ケリズおよびその付近でカルデラを形成する火山岩は、黒くはなく、赤い。カルデラの深さは 55 m、長径短径は 270 m および 170 m である。アイスランドでは特に有名な火口が3つあるが、ケリズは形成されてから約 3000 年で、その周囲の地形と比べると半分ほどしかないために、よく知られている。なお他の二つの火口は、セイジスホラル (Seyðishólar) とケルホトル (Kerhóll) である。

非常に綺麗なカルデラです。ここらが火山帯ということがよくわかります。日本も火山大国なのでカルデラは時々見かけますね。ですがこれほど綺麗にカルデラとわかるのはそう多くはありません。

日本では蔵王のお釜が私が行った中では一番印象的なカルデラですが、それと比べるとカルデラ湖の目の前までいけるのですごいです。

ここまでが脈動していたので、ここでは悠久の時に思いを馳せながらカルデラの周りを歩きました。

これでほとんどゴールデンサークルは回れたのですが帰り道にいくつかスポットがあったので寄ってみました。

その一つがウリオフォスです。アイスランドの中で最も流量が多い滝だそうです。とは言いつつ高低差はそんなに大きくないので、迫力のある川といった方が良いでしょうか。時間があれば寄ってみるのは悪くないです。

セリャラントスフォス

セリャランズフォス(Seljalandsfoss)はアイスランドの南海岸にある落差60メートルの裏見の滝です。

水量も大事ですけど高さも見応えの一つですよね。丘みたいなところから一気に流れ落ちているのでドライブしながらはっきりとその姿を眺めることができました。

ここは滝の裏側を通って渡ることができます。60メートル級の滝の裏側ってすごいですよね。日光の滝の裏側と通るようなもんです。

しかしこちらはもう雨です。土砂降りの雨に打たれるような気持ちで滝の裏側に入ります。景色は抜群なのですが、風と滝の水しぶきで激さむです。ズボンもびしょびしょになってしまいました。

超絶有名スポットというわけではないかもしれませんが、滝らしい滝でぜひ訪れてみてください。

ディナーはラムスープをいただきました。ラム肉と野菜たっぷりのスープとガーリックバターパンのセットです。

正直アイスランドの食事は一ミリも期待していなかったのですが良い意味で裏切られました。かなり美味しかったです。何というか家庭の味って感じです。冷えて疲れた体に染み渡ります。

いろんな場所にスポットを当てて感想を述べてきましたがドライブしている途中にもさまざまな景色に出会っています。やはり荒野で地形が丸裸で現れているこの景色は印象深いです。

明日からもとても楽しみです。

16日目

ようやく旅の1/3が終わったんだなと感慨深いです。そして今日も一日が始まるのです。本日は片道250キロの道のりをかけて氷河に向かいます。

ちなみに道は日本の公道くらいで大して広くはないのですが一切信号がありません。制限速度も記載がなく実際何キロが制限なのかよくわかりません。大体公道をみんな100キロくらいの速度でぶっ飛ばしていきます。

走っていると結構風景が頻繁に変わります。その風景もなかなかに味わい深いです。

ヨークルスアゥルロゥン

「アイスランドの至宝」、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖(Jokulsarlon)。その名の通り、氷河湖に浮かぶ氷塊は青い宝石のよう。湖畔には氷のかけらが散らばるダイヤモンドビーチと呼ばれる浜もあります。毎年何千人もの観光客が訪れ、流れる氷山やアザラシを眺めたり、クルーズを楽しんだり、風景写真撮影を楽しんだりしているアイスランド屈指の観光名所です。

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖です。本当に周りは氷河です。近くに2千メートル級の山々があり、そこから氷河が溶け出してできたのがこの氷河湖らしいです。

せっかくなのでボートを予約して乗り込みます。ボートといっても水陸両用のボートで陸から湖に飛び込みます。それ自体もなかなかエキサイティングです。

時期的に夏なので氷河が浮いている量は少ないんでしょうけどそれでもかなりの大きさの氷河がぷかぷか浮いています。ただ割と氷河が溶ける量も多くなっているようでやはりここでも気候変動の影響があるようです。

お兄さんが氷河を持ちながら解説

でも、やはり自分は氷の国の人間なんですね。ないより雪景色をみると心が踊ります。

ダイヤモンドビーチ

湖からすぐ近くの砂浜にダイヤモンドビーチがあります。何がダイヤモンドなんだろうと思っていたのですが歩いたらすぐ答えが見つかりました。

流氷のかけらが波に打ち上がっているんですね。一面ダイヤモンドとはいかないのですが、流氷のかけらが散らばっているビーチとは何ともおしゃれですよね。

でも実は日本にも似たようなところがあるらしいです。こちらは年間通してみれるのが大きな違いですかね。

スパルティフォス

行きはまっすぐ氷河をめがけて走っていたのですが帰りは少し寄り道しながら帰ります。

ちょっと運転しすぎたので少しハイキングしたいという気持ちになり、調べたら良さげな場所があったので向かってみる。

ついてみると思ったより車が止まっている。みんな行き先は同じなので迷うこともない。久しぶりに山道を歩くとなかなか堪えるが、どんどん登っていく。

だいたい1時間登ったくらいだろうか、ちょっと不思議な光景が見えてくる。六角柱の岩の間から流れ落ちる滝である。なぜ岩が六角柱になるかというと溶岩が冷える際に応力が働いてこのような形になるらしい。

自然の理の中に幾何学が現れるのはとても不思議ですが、蜂の巣やベンゼンなど意外と身近なのかもしれません。

ちょうど帰る頃に急に雨が降ってきて、そして雨雲を抜けるとそこには青い空と荒野の地平線が広がっています。それはただただ青くて、果てしなく続く地平が広がっていました。いろんな素晴らしい景色を見ましたがそんな何もない景色がなぜかとても心打たれます。

ブラックサンドビーチ

帰り道の2つ目ですが、黒い砂浜があります。砂浜が黒かったです。これも溶岩の影響なんでしょうね。そもそも黒い砂浜って珍しいんですかね。とりあえず有名そうなので軽く歩いてみました。寄り道としてはありです。

そんなこんなで往復500キロの道のりを何とか乗り越えることができました。ガソリンの入れ方とか駐車場どうするんだとか、細かいことで気を遣うので大変なのですが、それでも車から見る景色はどこをとっても印象深かったです。

帰り道がCMに出てきそうな感じだったのでパシャリ

17日目

アイスランド最終日です。最初は実は昨日行けなかった滝を見てからレイキャビクに向かいます。

スコゥガフォス

今回のアイスランド旅では毎日滝を見ていますがその中でも最もシンプルに美しい滝でした。

そこそこの落差とそこそこの水量があって、滝壺に入る前にほとんど霧状になっています。日本みたいに囲いがないのでやろうと思えば本当に滝壺までいけてしまいます。

が近づこうとするだけでびしょびしょになりますし、万が一滝壺に入ったら命に関わるでしょう。あくまでも自己責任です。

滝の上の方にも登れました。上から見る角度はまた全然違った景色を見せてくれます。丘には川が流れているのでそのままハイキングコースとしても整備されているようでした。

またハイキングしてもよかったのですが、今回はレイキャビクの観光予定もあったので、切り上げて戻りました。

そこから約2時間かけてレイキャビクに向かいます。途中ガソリンが少ないことに気づいてガソリンを入れようとしたら50キロ以上ガソリンスタンドがなくてだいぶ無くならないか不安になりながら走っていました。

アイスランドは広大ですので、余裕を持っての給油が大切です。

レイキャビク

着いてまずやるのが、宇宙一美味しいと言われるホットドックを食べることです。アメリカ合衆国 第42代大統領 ビル・クリントン氏も食べたことで有名です。価格は700円程度なので、アイスランドにしてはお手軽にいただけます。

おそらく揚げた玉ねぎがキーだと思うのですが、サクッとした食感とパリッとしたソーセージとふわふわのパンに秘伝のソースがかかっている感じです。

普段ホットドッグなんて食べないですし、宇宙一かは知りませんがでも普通に美味しかったです。

そこからレイキャビクでおそらく最も有名なハットルグリムス協会に向かいます。

ちなみにレイキャビクは首都ですがメインの場所はかなり小さなエリアに限られているので全部徒歩で移動できます。

協会は建物の形状がかなり独特です。中にはパイプオルガンがあり、全体的に近代的で美しい協会です。

そこからアイスランドの歴史を知るためにアイスランド国立博物館、レイキャビーク871±2に向かいます。

なぜ871±2かというとアイスランドの定住の歴史がここからスタートしているからですね。完全にはわからないので±になっています。ヴァイキングの話やノルウェーの統治時代などさまざまな歴史があり、また大陸とは異なった歴史を歩んできたことがわかります。

日本も同じ島国ですが、日本は縄文時代から数えるとかなり古い歴史を持っているので同じ島国とはいえだいぶ違います。

ディナーは勧められたスープのお店にいきます。スープおかわりし放題で3000円です。アイスランドではかなりコスパがいいです。そして何より美味しいです。この3日間スープ漬けだったのですが、伝統的なのはラムスープで美味しいんですが、ちょっと飽きていたところシュリンプスープやトマトスープもいただくことができ、とても美味しくいただけました。

アイスランド料理は期待値0だった分、とてもよかったです。ただ物価の高さはもうどうしようもないですね。

夜中の便なので急ぐことはないんですが、アイスランドでやりたいことはやりきってしまったので大人しく空港にいきます。

アイスランドはトータルとして大満足でした。感覚としては生々しい地球を見ている感じです。火山、氷、荒野を流れる川、何を見てもこの地球の躍動を感じます。僕らは地球と共生している生命の一部でしかないのです。

人の及ばない自然の脅威を間近に感じることができて、とても素晴らしい経験になりました。太陽フレアの話がちょうど盛り上がっていて、わんちゃんオーロラが見れないかなと期待していたのですが、ほとんど曇りだったのと、ほとんど白夜みたいな状態で全然日が暮れませんでした。23時半に見たい時はまだ明るかったので本当に白夜かもしれません。

よくをいえばオーロラもみてみたかったのですが、それはまた別の旅の機会に譲るとします。さて次はスペインです。

Hola, nos vemos pronto!

美しい夕日
バイキングの船を模した現代アート

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