first note ~2020年に向けて~

 文章を書くのは好きだ。想いが文字に変わる。言葉一つ一つで伝わる印象が変わる。他の言語を使っていると日本語の多様で複雑なこの言葉たちに驚きでいっぱいになる。

 12月になると自然と感情が高まる。夜が深まる分だけ、人との距離は短くなり、恋人や家族と過ごす時間が増す。暗い夜に舞う雪は薄い月明かりに照らされて、静かにゆっくりと積もっていく。朝になるとまぶしく輝く太陽が真っ白な雪原を照らす。
 年末は一年を静かに見つめ直し、新たなる年に向けて目標を再設定する大事な時期だ。私はこの1年をどうみるだろう。

 この1年は深く感じ、考え、動いた1年だった。毎月のように東京に行き、7か国の国に訪れ、様々な人と会話する中で世界の本質を見極めようとした。

気候変動界においては激動の時代を迎えている。 

 グローバル気候マーチと題して世界400万人が集まった気候変動を訴えかけるストライキ。仙台でも重い腰をあげ、いよいよ立ち上がり第一回は80人、第二回は40人弱と世界と比べればほんのわずかだが、動きはかわりつつある。
 よくも小泉環境大臣に注目が集まり、国連気候サミットの「セクシー」発言から、12月頭に行われたCOP25までニュースに上がり国民の注目を集めた。
 それもそのはずである。今年は台風15号と19号と日本では大きな異常気象に見舞われ、気候変動への危機感が少しずつ高まっていた。

 世界のうねりの中で私たちのちっぽけさを感じざるを得ない。この前友人にこのように聞かれた。「気候変動を自分事としてとらえるには?」「個人に何ができるのか?」
 私はこの質問に答えることができなかった。今でも十分な答えを持ち合わせていない。
 消費を変えてみよう、選挙に行ってみよう。あいまいでちっぽけな答えだ。何が変わるのだろうか?だけど、たしかにグレタ氏のような世界を一人で変えてしまうような人もいる。
 気候変動は現在一つの大きなムーブメントになっている。グレタさんの言葉を借りるなら「世界は目を覚ましつつある。変化が訪れようとしている。あなたたちが好むと好まざるとにかかわらず。」

 私には何ができるだろうとよく考える。
 世界は今分断の真っ只中にいるような気がする。テクノロジーの進化は富裕層と貧困層を切り離し、情報は増えすぎることで正しい情報との格差が生まれた。意見は対立し、政府と国民は立場を逆にする。
 解決を求めれば求めるほど、解決が遠くなるような状況が生まれつつある。

 テクノロジーと社会を知り、地方と都会を知り、日本と外国を知る。漠然とあいまいだが、そんな私にできることはたしかにあるように思える。

 もやもやとまだわからないことばかりだが、2020年の新たな一歩としてこのノートを始めることにする。このノートを通じて思考を深め、皆様に届けられたらと思う。

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