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研修の目的は「一口ちょーだい」と言わせること

「それ、いいなあ。一口ちょーだい」

長男に言われて、一口あげたときの幸せそうな顔を見たとき、自分まで幸せな気持ちになります。
(うちの子は食べることが大好きで、毎週の図書の時間には、必ず手作りスイーツの本を借りてきます。笑)

というわけで、今日はこの「一口ちょーだい」っていうのを深掘りしてみようと思います。

「一口ちょーだい」

長男は「一口ちょーだい」って言うことで、具体的な一歩を踏み出し、行動を起こしています。

細かく書いてみると、

1 自分のものにも満足している。
2 でも、お父さんの食べているあれも美味しそう。
3 食べてみたいなあ・・・。
4 「一口ちょーだい」

「一口ちょーだい」までに4つのステップを踏んでいます。
この後、一口もらって、あげた方ももらった方も幸せになるんですよね。

逆に言えば、一口ちょーだいの一言がなければ、食べられないままだし、その後の幸せな時間はないってことです。
美味しそうだなー。食べてみたいなー。で、終わりです。
具体的な行動がなければ、目指すゴールにはたどりつかないのです。

現実を動かすには、実際に動くこと

何が言いたいかって?

これ、研修のゴールと一緒じゃないですか?ってことです。

研修のゴールは、相手に「一口ちょーだい」を言わせることじゃないかと思うのです。

多くの研修で、素敵な実践が紹介されます。
講話も素晴らしい話が多いです。
聞いていてハッとさせられるし、なるほどと思わされることも多いです。

何かの実践を広めようと、セミナーを開催したり、勉強会を開いたりされていることもありますよね。
参加者は「ああ、勉強になった」と、満足してその日を終えることと思います。

で、何か変わったの?

現実を動かすには、自分が動くしかありません。
手を動かし、足を動かすしかありません。

研修することが、勉強することがゴールになってないでしょうか?

違います。

ゴールは、実際に、動くことです。
美味しそうだなあと思っているだけでは、現実は何も変わりません。

何かを変えたい。変化を起こしたい。
そう思うのならば、「一口ちょーだい」を参加者に言わせなければならないのです。
手を動かさなければ、足を動かさなければ、現実は1ミリも動かないのです。

僕の仕事は小学校の先生です。
自分の手足を自分で動かし、未来を切り拓いていく子供達を育てるのが仕事です。

この「一口ちょーだい」は、授業でもとても大切です。
自分で考える。自分で行動する。変化を起こす。
大人でも子供でも大切なことは同じです。

「一口ちょーだい」を生むためには?

では、「一口ちょーだい」を生むためには何が必要なのでしょうか?
僕は3つあると思います。

1 美味しそうであること

そもそも、その料理が美味しそうであるかどうかです。
美味しそうでないものをわざわざ食べてみたいとは思いません。
興味のないものに人間は反応しないようにできています。

まずは美味しいものを、ちゃんと美味しそうに見せることが大切です。
つまり、何かを広めたいなら、いいものをちゃんといいものとして見せなければならないということです。

2 自分も味わえそうだと思わせること

その料理、お父さんしか食べられないでしょ、って思われたら、一口ちょーだいって言うことはありません。
自分でも食べられそうって思わないと人は動きません。
「あの人だからできるんでしょ」って思われたら、アウトです。
「自分でもできそう」「自分もできるかも」って思うから人は動くのです。

3 一口ちょーだいが言える関係性

最後に、いくら美味しそうでも、目の前にいるのが初めて出会う怖い顔した知らない男性だったら、さすがの長男も「一口ちょーだい」は言えないと思います。
つまり、それが言える関係性を作らなければならないということです。
近寄りがたい人に、気軽に相談できるのは、鬼のメンタルの強さを持った人か、ただただガサツな人だけです。
何かを伝えたい、広めたいなら、気安く話ができる関係性を作らねばならないのです。

まとめ

誰かに何かを伝えたい。
現状を少しでも変えたい。
変化を起こしたい。

それなら、「一口ちょーだい」を言わせること。
一口食べて、それが美味しければ、次はそれを注文するかも知れない。
他の人とご飯を食べるときに、その良さを語って伝えてくれるかも知れない。

そうやって可能性を広げていくことが、変革5Mの第一歩です。

意志あるあなたを応援しています。
一緒に、歩んでいきましょう!

それでは。
Good Luck‼︎

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