リーダーの仕事とは?
チームで、組織で、仕事をしようとした時に、ビジョンを共有することが大切だということが言われる。
具体的なやり方を全員で揃えるのではなく、ビジョンを共有した上で、そこに向かうプロセスは、それぞれに強みを発揮していこうということだ。
大きなビジョンを全員で描いているからこそ、チームの力、組織の力は最大化される。
やり方を強制されるのではなく、自由な裁量があるから、それぞれに工夫ができる。
これはある意味でとても正しい。
正しいんだけど、実際、それでうまくいってる?っていう話。
うまくいってる!っていう人も、うまくいかない・・・っていう人も、読んでみてほしい。
ビジョンの共有は目的ではない。
まずは、これをはっきりさせておきたい。
ビジョンの共有は手段であって、目的ではないということだ。
かなりの割合で、ここを忘れている人が多いように思う。
当たり前の話だが、ビジョンの共有が目的なのではなく、
ビジョンを実現することが目的なのである。
つまり、ビジョンを共有したら終わりではなく、それに向かってそれぞれが進んでいき、最終的にビジョンを実現することがゴールだということだ。
ビジョンの共有だけでは、ゴールには辿り着けない。
ゴールに辿り着くには、現在地がわかることと、そこまでの地図が必要だ。
「あそこがゴールだ! さあ、行け!」
というのは、あまりに乱暴ではないだろうか。
ビジョンを共有することは1つの重要な手段だが、それだけではゴールには向かえないということだ。
僕の仕事は小学校の先生だ。
子供たちが大きな願いを持ち、その実現に向かって歩んでいくのを支え見守ることが僕の仕事だ。
同僚と一緒に、保護者と一緒に、地域と一緒にそれを実現させていくことが大きな役割だと思っている。
そのためにできることは何か。
では、ビジョンの共有以外に、必要なことは何だろうか。
僕は「やってみても大丈夫」という安心感のある自由な場づくりと、「こうしたらできるよ」という方法の提示が必要だと考える。
それに加えて、「やってみたらこうだった」という振り返りと共有の機会と、客観的なフィードバック、自己評価のための指標といった、自分で自分の現在地を知るためのあらゆる手段が必要になってくる。
ビジョンを共有した上で、そこへ向かう手段を提示し、安心と自由を保証する。その上に、自分自身を知るためのあらゆる手段が乗ることで、それぞれが自分らしくゴールに向かっていくことができるのではないだろうか。
これは、大人に置き換えても同じだと思う。
メンバーを知ること
いくら「自由にやっていいよ」と言われても、何をやっていいかわからなければ動けない。やり方がわからなければ動けない。やりたいことがなければ動けない。
メンバーそれぞれに、ゴールに向かうために必要な要素は違う。
だからこそ、リーダーはメンバーのことを知ることが重要なのだ。
強みは? 弱みは? 好きは? 嫌いは? 得意は? 不得意は? 目指しているのは? 願いは?
完璧に理解することはできなくても、理解しようとする。
知れば知るほど、チームは強くなる。
ビジョンを共有し、その実現に向かって、それぞれが強みを発揮し、自分らしく歩んでいく。
大人でも、子供でも、そんな仲間づくりがしたいと、日々取り組んでいる。
まとめ
ビジョンの実現を目指して・・・
⓪メンバーを知る
①ビジョンの共有
②そこへ向かう手段の提示
③手段をそれぞれに実践する自由
④定期的な振り返りと共有の場
⑤客観的なフィードバックの機会
⑥自己評価のための指標づくり
リーダーの仕事はこの7つだと、現時点(2023.2.4現在)では考えています。
それでは。
Good Luck‼︎
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