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徹底的に自分であれ。

去年担任した子らが今年、卒業を迎えます。
旧担任として、メッセージを送る機会を、6年生の先生からいただいたので、原稿を作ってみました。

僕が一番伝えたいことは何なのか。
大事にしていることは何なのか。
改めて考えるいい機会になりました。

以下、原稿です。

「徹底的に自分であれ」

いきなりですが、問題です。
先生の嫌いなものは何でしょう。
そう、ブロッコリーです。

内緒にしていたはずなのに、こんなにたくさんの人が知っています…なんてこった…。

では、先生の好きなものは何でしょう。
(ゴーグルとキャップを装着)
そう、水泳です。

4才からはじめて、気づいてみれば、37才になった今も、自己ベストを目指して、プールで泳ぎ続けています。
(ゴーグルとキャップを外す)

さて、あなたの好きなものは何ですか?
あなたの嫌いなものは何ですか?
あなたは、あなたのことをどれくらい知っていますか?

これからの時代は、先がどうなるか予測できない時代、変化の激しい時代になると言われています。

あなたはこれから、そういう時代を生きていくのです。
もしかしたら、どうしたらいいかわからなくなって、道を見失うことがあるかもしれません。暗闇の中で、もがき苦しむことがあるかもしれません。

そんなときに、覚えておいてほしいことがあります。

それは、どんなに変化の激しい時代でも、変わらないものがあるということです。

それは何か。

「あなたがあなたであること」です。

時代がどれだけ変わっても、自分であることは変わりません。

自分について、どれくらい知っているか。
自分で自分のことをどれくらいわかっているか。
あなたがあなたのことをわかっていれば、道に迷ったときもそれが道標になります。光になります。

自分のことを知ることが、あなたが幸せに生きていくために、いちばん大切なことだと思います。

では、自分のことを知るには、どうすればいいのでしょうか?

そのはじめの一歩が、先生が最初にした、「あなたの好きなものって何?」という質問に答えることです。

自分の好きなものを自分でわかっているということ。
これが、自分のことを知るための、はじめの一歩なのです。

好きというのは、よく知っているということです。

野球が好きな人は、そうでない人より、野球のことをよく知っています。
動物が好きな人は、そうでない人より、動物のことをよく知っています。

知れば知るほど好きになるのです。

好きなものなんてない、って思っているあなたは、好きなものがないのではなくて、まだよく知らないだけなのかもしれません。

だからこそ、何かに出会ったときに、「なぜだろう。不思議だな」と思うことを大切にしてください。それが、好きなものや、やりたいこととの出会いにつながります。

好きなものは一人ひとり違います。
同じものが好きでも、愛し方は違います。

あなたに好きなものがあるように、あなたの周りの人にも好きなものがあります。
自分の好きなものを大切にするのと同じくらい、誰かの好きなものを大切にしてほしいです。
人にやさしくする、というのは、誰かの大切なものを大切にすることだと思います。

人にやさしく。
それと同じくらい、自分にやさしくしてください。

自分にやさしくというのは、自分に甘くすることではなく、自分の気持ちに素直でいるということです。いいな、と思った時、その気持ちに蓋をしないということです。

自分の気持ちに素直でいられれば、必ず、好きなものに出会えます。
やりたいことに出会えます。

好きなもの、やりたいことに出会ったら、思い切りやってください。
あなたの手は、足は、あなたの意思で動きます。

何かをやらされるのではなく、自分のやりたいことや、好きなものに、没頭してください。夢中になってください。

あなたがやりたいことを、思い切りやってください。
あなたが笑いたいときに、思い切り笑ってください。
あなたが泣きたいときに、思い切り泣いてください。

意志あるところに道は開ける。
自分の手で、足で、自分の人生を切り拓いていってほしいと思います。

あなたの幸せな人生を心から願っています。
私は、いつでもあなたの味方でいます。

卒業おめでとう。

これで私の話を終わります。

僕の願いは・・・

僕の根底にある願いは、その人がその人らしく幸せに生きていくこと。
それがこの原稿を書いていて明確になりました。

今回の原稿の元になった記事はこちらです。

しっかりと卒業生に想いを伝えてこようと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました。

それでは。
Good Luck!!Luck!!

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