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韓国語文法への公理論的接近 第1章 ハングル


1.1序論

言語を学ぶにあたり、まず知らないといけないことはなんだろうか?英語話者が西欧の言語を学ぶのであれば基本的な文法から始めれば良い。しかし、これはアルファベットという共通の文字を使っているから成り立つ話である。韓国語において使用される文字はハングルである。他言語とは完全に異なる文字の体系であり、朝鮮時代に世宗大王によって作られた。 ほとんどすべての文献はハングルのみで書かれているため、本書ではハングルのみを扱う。 また、特に古い文献では、場合によっては漢字も使用する。韓国語のかなり多くの単語が中国語に由来しており、漢字で表記できる。したがって、漢字の知識があれば、特に上級レベルの場合、韓国語を理解するのに役立つ。

他の言語と同様に、文字は子音と母音に分類される。ここでは母音の学習から始めて、子音の学習に進む。この本においては発音をアルファベットで表記する場合はアルファベットをスラッシュで挟み、ハングルで表記する場合は[ ]で挟む。

1.2 母音

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