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電子書籍を出すとビジネスの基本がすべて分かる!kindle出版(KDP)をする本当の意義とは?【初心者向け】
こんにちは、電子書籍作家の北岡たちきです。
このコラムでは、電子書籍作家として他の名義での出版も含め合計7冊の電子書籍(Amazon kindle)を出している僕が、電子書籍の出版をする最大の意義・メリットについてサクッとまとめました。
0.最初に結論を
まず最初に結論を言うと、kindle電子書籍出版(以下KDP:kindle Direct Publishing)をする最大の意義だと僕が思っているのは、その取り組みを通してビジネスの基本がすべて学べるということです。
つまり、KDPをすると個人ビジネスとしてスゴく良い経験になるんですよね。
もちろん、KDPでの学びは会社勤めの際にも役に立ちます。
なぜなら、下記のようなビジネスの「基本のキ」とも言えるフローがぜんぶ体験できるからなんです。
①市場調査(マーケティング)
②商品企画・事業企画(プランニング)
③商品開発・制作(プロダクトデザイン)
④営業活動(セールス)
⑤広報/広告・販促活動(プロモーション)
しかも、かかるコストは0円。
もちろん、人によっては書籍の作成の際に表紙づくりを外部に委託したり、出版コンサルティングを受けたり、広告宣伝費をかけたりする方もいらっしゃいますが、僕は基本すべてを一人でやっているので、まったく出費がありません(笑)
もっとも、その分大変なのですが、出版に関わるフローをぜんぶ自分でやるからこそ、ビジネスというものを理解する良い経験になります。
しかも、僕はそれがメチャクチャ楽しいので、いまのところここまで続けてこれているんです。
ちなみに、少し自慢させてもらうと、今日までに2つの名義で出版した合計7冊の電子書籍の合計収入は10万円を超えることができました。
とはいえ、10万円なんてレベルはまだまだ甘ちゃんなので偉そうなことを言える立場ではないですし、なによりも、僕は収入額うんぬんよりもKDPの過程で得た経験のほうが資産になると思っています。
それに、仮にお金にならなくても、KDPでの学びを活かせば他のビジネスにも応用・展開が利き、KDPとは別口の収入源を自分の手で作りだすことも可能です。
起業や副業、個人ビジネスを始めるために大金をかけて勉強会やセミナーを受講したり、ウン十万円(人によってはウン百万円)払ってコンサルタントを雇う方もいるようですが、KDPをすればタダでビジネス感覚が身に付きます。
しかも、KDPでの学びは言うまでもなく実践的かつ具体的なので、本や講座ではけっして学べない、実体験を伴った得難い貴重な学びになります。
なんなら、個人的には小学校の授業で「国語」や「算数」と並んで「KDP」を科目に追加してもいいんじゃないかと思うくらい(笑)
ということで、このような前提のもと、なぜ僕がそこまでKDPに取り組むことをオススメしているのかを、もう少し部分までお伝えできればと思います。
1.市場調査(マーケティング)が学べる
KDPに取り組むことでビジネスの基本をすべて学べると言いましたが、その最初のスタートは「市場調査」(マーケティング)です。
市場調査とは、一言で言えば「世の中のニーズをしっかり把握する」ということです。
つまり、電子書籍を書くに当たって、
「こんな本なら売れるかな?」
「この内容なら読者がいるかな?」
「どんな書籍なら買い手は喜んでくれるかな?」
といったこと、
あるいは、
「世間の人々はどんなことに不満を抱いているのかな?」
「この社会をより良くするにはどんな本が必要だろう?」
「世の中のこの問題を解決する本なら出す価値があるだろうか?」
といったこと考えるなかで、自ずと市場調査の学びになるということです。
もちろん、そんなメンドクサイことは考えずに書きたいものを書いても良いのですが、どうせ出すならだくさんの人に読んでほしくないですか?
ましてや、もし電子書籍を一つの収入源にしたいのであれば、尚更このようなことを考えるのが大切になってきます。
実際、僕が最初に出した書籍は、自分が書きたい事を読者目線を度外視して好きなように書いた完全なる自己満足の本だったのですが、当然ながら全く売れなかったですし、何なら星1個で辛口なレビューをつけられてケチョンケチョンにされました(笑)
要は、自分が書きたいことを書いても問題はないのですが、それが世の中に求められているかどうかは別の話だということです。
そして、ただの自己表現としてであれ、収入源としてであれ、あるいはほかの動機であれ、もし本当にKDPを通して自分の目的を達成したのであれば、その出版の理由が何であれ自ずと市場調査をせざるを得ないはずだと僕は思っています。
だって、自己表現として満足いく作品なら、その満足感を確実なものにしたくなって絶対に他者からの高評価がほしくなりますし、収入源にしたいなら売れる本を書かなければいけないですからね。
現に、僕は前者と後者の両方で、
「最初は自己満足だとは言ってたけど、実際に出版したらやっぱり人気が欲しいし、褒めて欲しいし、読者から良い感想が聞きたい!」
「せっかく出したのに全然売れない!何で?どうやれば売れるんだ?」
という体験しました(笑)
つまり、書籍を出版する過程でこういった経験をすることで、本格的な市場調査に踏み出すキッカケをもつことができるということです。
実際、僕は先程の悲しい経験を経てたことで、本腰を入れてマーケティングの勉強をするようになり、そのことで自分が出した本が何故売れないのか良く分かるようになりました。
それまではマーケティングなんて専門外だったのに、このことによって人並み以上の知識とスキルが身についたんです。
そして、言うまでもなくこれはKDP以外の分野でも発揮できる資産です。
人によっては、転職の際の面接で自分のマーケティング力をアピールできるくらいになるかもしれませんし、なんならマーケティングを仕事にしたくなるかもしれません(笑)
いずれにしろ、マーケティングというのは「お客様のことをもっとよく考える」ということです。
そこを徹底的に詰めれば、自ずと自分が書きたい本(書くべき本・書くことができる本)は見えてくるのだと僕は思います。
そういった意味でもKDPは、自分自身のこと・社会のことを今まで以上に深く理解させてくれるという側面があるのではないでしょうか。
2.商品企画・事業企画(プランニング)が経験できる
さて、続いてはプランニングについてです。
先程の市場調査を経て進むのは、自分がキャッチした世間のニーズを満たす商品を企画するというフェーズです。
たとえば、「現代の子育て中のママはこんな事に不満を抱いている」ということがマーケティングで把握できたとします。
もしそこで終わってしまったら、それはただのネットサーフィンですよね(笑)
自分が満たせそうな(満たしたいと思えるような)ニーズを知ったら、当然そのニーズを満足させられる商品をつくる必要があります。
そのためのツールが、電子書籍なのです。
言い換えれば、電子書籍はあくまでニーズを満たす一つの手段にすぎません。
したがって、もしマーケティングによって捕えたニーズが電子書籍を出しても満たすことができないものなのであれば、出版はしないほうがいいのかもしれませんね。
だって、先程のママのニーズが「もっと便利で安価なベビーカーが欲しい」というものなのであれば、それはベビーカーメーカーのお仕事であって、電子書籍では解決できないニーズだからです(笑)
いずれにしろ、大切なのは読者をしっかりと明確にし、その読者の求めていることを的確に把握し、それを商品に落とし込むことです。
そのために、「企画」をする必要があるということになりますね。
なぜなら、いきなり商品を作っても(いきなり文章を書き始めても)、どんな製品・内容にした良いのか(何を書いたら良いのか、何をどう伝えるべきなのか)が不明確だと、結果的に形にならないからです。
いわんや、もし仮に形になったとしても、そのクオリティは低くならざるを得ないでしょうし、少なくとも相手の欲求を満足させてあげることはできません。
要は、
「こんな内容を盛り込んだほうがよさそうだ」
「目次の数と章分けはこんな感じにしてみよう」
「タイトルにはこの言葉を入れるべきだな」
「表紙のデザインは明るめの方がいいだろう」
といったような、いわゆる設計図を作らないと良い電子書籍は書けません。
そして、それが商品企画です。
また、この過程はそのまま事業企画でもあります。
なぜなら、先程のベビーカーの例で言うと、自分が作るべき商品がベビーカーだと分かればベビーカーの製造事業へと発展するからです。
実際にそうなるかは別としても、商品企画と事業企画は大きな意味では同じ枠内なので、電子書籍の企画を考えることは、事業を企画することと同じだと僕は思っています。
言ってしまえば、個人で電子書籍を出版するということは、自分で電子書籍出版事業を始めるということですしね。
なので、その時点でその人は、「事業部長」になれるということです(笑)
そういった意味では、部下のマーケティング力を向上させたい上司は、部下に電子書籍を一冊書かせてみるといいのかもと思ったり…。
言うまでもなく、書籍というのは、どんなジャンル・分野・業界にも存在するコンテンツですしね。
3.商品開発・制作(プロダクトデザイン)が実践できる
商品の企画が完了したら、次はその商品を実際につくるステップです。
そして、ここでポイントなのは、企画と開発の行ったり来たりを繰り返すということです。
なぜなら、企画したアイディアを実現する過程で、企画内容を更によくするアイディアが生まれるからです。
あるいは、最初の企画がイマイチだったことが商品を作る過程で判明するということもあるでしょう。
もしくは、単純に技量不足や資材・資金不足で、商品化に至らないというケースもあると思います。
つまり、企画と開発は2つでセットなんですね。
「企画⇒開発」ではなく、「企画⇔開発」ということです。
だから、よくある求人広告でも仕事内容の欄に「商品企画・商品開発」という一括りの職種で募集していることが多いんですね。
世の中には「アイディアを考えるのが好きな人(得意な人)」と「ものづくりが好きな人(得意な人)」がいます。
飲み会を企画するのが好きな人と飲み会でハシャぐのが好きな人がいる感じでしょうか(笑)
当然、企画することも作ることも両方とも好きな人もいます。
そして、KDPではその両方が経験できるんです!
普段は会社員としてこれらとは全く違う業務に携わっている人も、KDPを使えば企画も商品づくりも経験できちゃうということですね。
これは、分業制が当たり前になった社会ではとても貴重なことだと思います。
実際、「企画」「開発」って花形的な人気職種だったりしますもんね。
それに、僕たちは誰しも、子どもの頃はみんなこの両方が大好きでした。
それこそ、一日中遊んでいたことは全部この2つだったと言っても良いかもしれません(笑)
想像上の世界で楽しんだり、何かを空想したりすること。
お絵描きや作文、図工や工作をすること、親の料理を手伝ったりすること。
なんなら、スポーツやゲームだって、広い意味では創作活動ですよね。
そういった意味では、何かを作りたいと考え、それを現実世界で創り出し表現するということは、僕たちの誰しもが持っている人間としての最大級の本質的な喜びなのかもしれません。
4.営業活動(セールス)の力が身に付く
さて、頭の中で考えたものを手を使って形にしたら、その次に待っているのがセールスというステージです。
もっとも、Amazonで本を出版すること自体が営業活動になっているので、この点は電子書籍を出版した時点で最低ラインはクリアできていると言えると思います。
しかし、繰り返しになりますが、それはあくまでも最低ラインです。
月間のアクセス数が10PVくらいの自分のブログで販売するよりはマシだよねということです(笑)
なぜなら、言うまでもなくAmazon内でkindle書籍は星の数ほど販売されているから。
なので、よっぽど知名度があったり実績があったりコネがあったり、販売網が確立されていなければ、せっかく本を出してもほとんど読まれません。
実際、僕が一番最初にkindle書籍を出したときは、一か月間で数百円程度の収益しか得られませんでした(泣)
もっとも、冒頭でも触れたように「販売数や閲覧ページ数はどうでもいい!」という方はそれでもいいと思います。
それに、「Amazonで本を出せた!」ということ自体が自信になったり、「電子書籍を書いています!」ということが話のネタ・自慢の種・アピールポイントになります。
しかし、どれだけ理屈をこねくり回してそれらしい正論を理由付けてみても、やっぱり本当の本心としては「できるだけ多くの人に読んで欲しい!」というのが、大半の人の本音なのではないでしょうか。
だって、一生懸命書いたんですよ?(笑)
右も左も分からないところから始まり、ときには誰かの力を頼りながらも、最終的には自分自身の手で創り上げた努力の結晶なんですよ?
だったら、色んな人にその存在を知ってもらいたくないでしょうか。
たとえそのクオリティに自信がなくても、「面白かったよ!」「ためになったよ!」という読者の声が聴けたら絶対嬉しいですよね。
逆に、昔の僕みたいに星1個激辛レビューを食らうことで、「悔しい!」「この野郎!」「コンチキショウ!」と燃え上がるかもしれません(笑)
いずれにしろ、出版した書籍がどれだけ読まれているかどうかを知ることは、フィードバックという意味ではとても大切です。
売れているかどうかや、その結果に対しどのような反応をするかは人それぞれですが、「販売⇒結果⇒対策」というフローを経験すること自体はとても意味があると僕は思っています。
仮に何かしらの対策をしなくても、自分が「対策しない」という選択をしたことで、新しい発見がある人もたくさんいますよね。
恋人にフラれても意外とショックじゃなかったことで、「あ、私ってこの人のことそんなに好きじゃなかったのかも…」と気づくような感じでしょうか(笑)
いずれにしろ、この工程はビジネスちっくに言えば「PDCAを回す」ということにもなりますが、結果を受けて行動を変える(あるいは変えない)という繰り返しが僕たちの人生です。
そういった意味では、KDPを通して「PDCAを回す」ということが実体験として自分に落とし込めることは、とても有意義なことだと思います。
それに、これは僕の個人的な経験談にもとづく感想ですが、さほど自分が興味ない商品を営業するよりも、自分の好きな商品を顧客に営業することはとても楽しいです。
だって、それは自分の本心だから。
相手にその商品を買わせるために、自分や他人にウソをつく必要はありません。
自分が逆の立場だったら買いたくない商品を相手に勧めるときに感じる、違和感・罪悪感・焦燥感なども一切皆無。
誰でも、好きなミュージシャンを友達に勧めたり、お気に入りの飲食店や漫画・映画を知人に教えたりするのって楽しいですよね?
ややもするとそれが余計なお世話になってしまうほど、熱心にその良さを相手に伝えたくなるくらい(笑)
営業って、あれとおんなじなんです。
本当に自分の出した書籍が気に入っていれば、誰に命令されるでもないのにやっぱりオススメしたくなるものなんですよね。
その過程で、ビジネス的に言えば「営業力」というスキルと向き合うことになります。
「その良さを相手にどう伝えるか?」
「相手がどうやったら魅力に気づいてくれるか?」
「欲しいと思ってもらうには何が必要で何が不要なのか?」
そんなことを、自分が書いた愛着たっぷりの書籍で考えられるのは、楽しいことなハズだと思うんですが、どうでしょうか?
5.広報/広告・販促活動(プロモーション)が勉強できる
さて、ここでようやく最後のステージに到着です。
もっとも、これは先程の「営業」とひとつながりの話なので、お伝えすることは特にありません(笑)
なぜなら、僕は営業活動=広報活動だと思っているからなんです。
営業職の経験がある方はお分かりだと思うのですが、営業マンの仕事は自社商品の広告プロモーションと言っていいと思います。
もちろん、実際に商品を買ってもらうことが営業の仕事であり一つのゴールでもありますが、営業活動自体が商品や自社の広告になってる面が大いにありますよね。
営業した末に顧客が結果的に商品を買ってくれなくても、その存在は認知してもらえているわけですから。
言うなれば、テレアポにしろ訪問にしろ、新規営業にしろルート営業にしろ、最前線で顧客と関わる営業マンは一人の「広告塔」とも言えるでしょう。
このような意味で、営業(セールス)と広報(プロモーション)はセットであり、その証拠に「セールスプロモーション」という言葉も存在してます。
そして、電子書籍は言うまでもなくネット上のコンテンツなので、広告媒体はネット上が本拠地になります。
それこそ、このnoteなどはその分かりやすい事例でしょうし、TwitterやインスタグラムなどのSNSや、LINEやメールなどといったツール、あるいはそれらを複合的に使ったDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)なども有効になってきます。
YouTubeも広報活動の場としては未だに大きな可能性を秘めている場所ですし、最近はいわゆるオンラインサロンやクラウドソーシングなども盛んですよね。
いずれにしろ、どんなメディアやシステムを使うにしろ、自分の電子書籍をプロモーションすることはウェブマーケティングの実践的な勉強になるということです。
そして、「マーケティング」という言葉が2回出てきたことで既にお気づきのように、プロモーションとは結果的に「マーケティング」にも繋がっていて、一周回って最初の一つ目のステップに戻るような関係性でもあります。
つまり、このような意味において、ここまで見てきた5つの要素はぜんぶ円形に結びついているものなのです。
だからこそ、KDPに取り組むことはビジネスの基本を理解する手段として他に類を見ないほど良い方法であると僕は考えているワケなんですよね。
ということで、ありきたりな事だったかもしれませんが、こんな感じの理由で、僕はKDPとはビジネスを学ぶ上ですごく良いコンテンツだなと思っているというわけでした。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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