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きみの白雪姫になりたかった
「死ぬほど寝てた」
君はいつも返信が早いのに、「珍しく連絡来ないな」って思えばいつもそう返事がくる。
君、寝すぎだよ。白雪姫も驚くくらい寝てるよ。
本当は、他の女の子と会ったりしてるのかな。
考えたくもなくて、本当に寝てたってことにして聞かないでおく。怖くて、健気なふりしかできない。
なんで君が白雪姫の役を取るのさ。その役なら、私でしょ。もう。
君と私は、お互い唯一素を見せられて気が楽だ。
感性も考えてることも一緒だし、何より話してて楽しい。
女の子(脇役A)も君と仲が良く、君のことが好きだったみたいだ。
他の女もいたなんて、私のことは遊びだったのかと機嫌を損ねる脇役A。
そんな私たちの仲の良さに嫉妬し、君に痺れを切らした脇役Aが、君に毒りんごをプレゼントする。
そして、君は毒りんごをまんまと食べ、永遠の眠りにつく。
どんな終結にしよう。
やっぱり、私が永遠の眠りについてしまった君にキスをして、目を覚ますのがロマンチックでハッピーエンドなのかしら。
私は、君となら、私も自ら毒りんごを食べて君のとなりで永眠するのも悪くない。
なんて、そんなこと思っちゃったよ。
つまりは、君とならどんな物語の結末もハッピーエンドになっちゃう。
君がそばにいてくれたら、の話だけどね。
それくらい、君が好き。
だけど、君からしたら私が本当は脇役なのかな。
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