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恋愛で、幸せになることを諦めた

私は、恋愛が向いていないと、中学生のときから何となく分かっていました。中学3年生のとき、初めて付き合った人を自己中に振り回し、他人のせいにしてお別れをしたからです。私が恋愛をしたら、人を傷つけてしまう。それなら、恋愛なんかしなくっていい。

その決断から5年間、一切恋愛をしませんでした。

でも、私は愛されることを諦められなかった。
だから、自分と向き合って、自分が成長して、恋を頑張った。怖かったけど、マッチングアプリだってした。

色々な恋があった。自慢できるような綺麗な思い出ばかりじゃなかったけれど、私の生きがいの1つになってくれた。

「私は、恋愛向いていないから」と決めつけて、何も行動せずに諦めないでよかったと心から思う。
ちゃんと死ぬ気で恋愛して、"私は向いてない" 、"恋愛がなくても生きていける" 、そう思うことができた。

私、腑に落ちるまで行動したよ。


幸せになることを諦めたんじゃない。
恋に、好きな人に、幸せにしてもらうことを諦めたんです。

正直ね、世間一般的なレールの沿った、結婚して、子どもを産んで、そういう人生がよかった。親も望んでいただろうと思う。どこまでも悪い子でごめんね。
でも、私にはそのレールに沿って歩めないと思った。こんな情緒不安定な私が、素敵な家庭を築けるわけない。気づいてしまったんだよ。もう、誰も傷つけたくない。ましては、大切な人なんて特に。結婚も子どもを産むことだって無理だ。ここに関しては、逃げだと言われても構わない。

結婚願望なんて最初からなかった。でも、どこかで、そんな感情を追っ払ってくれる人が現れるんじゃないかと期待していたんです。
"結婚したいと思えた人との子ども恵まれて、幸せな家庭を築きたい。そう思える人にいつか出会える"って。
でも、そんなの間違ってた。それは他力本願だ。

私が変わるしかないんです。だから、変えようと必死に努力してきた。でも、自分に向き合って戦えば戦うほど、自分に恋愛は向いていない、無理だという確信に変わっていくばかりだった。


私のことを「好き」と言ってくれた人に、聞いていたことがあります。

「私のどこが好きなの?」
面倒くさい質問ですよね。分かってます。でも、言葉にしてほしかった。

「んー、言うの難しいな。よく分からないけど、好きなんだよね。気づいたら好きだった」

このようにちゃんと好きな理由を言葉にできない方が多かったように感じます。別に責めてるわけでも怒ってる訳じゃないです。でも、私はどこか悲しかった。
「それは私じゃなくてもいいんじゃないのかな」、と思ってしまった。素直に愛を受け取れず、そう思ってしまうひねくれた自分も嫌だった。

今になって分かりました。私のことを認めてほしかった。私じゃないといけない理由がほしかった。
それで、生きてていいんだよって思いたかったんだね、私。


恋愛に私の生きてていい理由を探すのはやめます。
自分で探します。

私は、何回「恋愛するべき人間じゃないから恋愛はしない」と覚悟を決めてきたんだろうね。でも、生きることを認めてもらいたくて、愛されたくて、恋を求めてた。

もう、そんな他力本願な恋はやめにします。
自分で自分をちゃんと愛せるようになりたい。


王子様もいなければ、私はお姫様にもなれない。
でも、お姫様になりたかった。
そんな私に、いつかお姫様になれる日がきたら、
あなたに、またここでお話を聞いてほしい。

白雪姫のように、王子様のキスで目を覚ますことができたら。

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