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「月が綺麗ですね」じゃなくて、ちゃんと「好き」と言えるようになりたい

夏目漱石が「I love you(愛してる)」を「月が綺麗ですね」と訳したような、匂わせ(?)のような遠回しな告白みたいなものが私は意外と好きです。

ストレートに言わないと伝わらないかもしれない。
でも、恥ずかしくて、そうは伝えられなかった葛藤のような背景も感じられて嫌いにはなれません。


昨日、美容院に行きました。

美容院終わりに、誰かに会いたいって思った。
その会いたいって思う人は、私的に好きな人だったりする。
自分では普段こんなに綺麗なヘアセットはできないから、この姿を見せたい。

いちばんに見せたいなと思い浮かんだ人のこと、私は好きなんだと認めざるを得ない気持ちになった。
あわよくば、好きな人に1番最初に「可愛い」って言われたいの。

私ったら、まだ可愛いところがあるじゃない。
なんて、1人でにこにこしてしまった。

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「桜咲いたら見に行こう!」
「紫陽花見に行こう!」
「ひまわり見に行こう!」

お花は素敵だなと思う。
花は、蕾の瞬間も、枯れ散る姿もある。
でも、お花の満開の瞬間、いちばん美しいと思える時を、好きな人といちばん最初に見たいと思える瞬間が好き。

「あぁ、私この人のことが好きなんだ...」と気づかされるから。

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夜のドライブ。
真っ赤なブレーキライトと、赤信号。

渋滞にでも巻き込まれちゃえばいいのに。
まだ一緒にいたい。
真っ赤な光に包まれてたい。


「青信号になってほしくないなぁ」
私は、ボソッと聞こえないように呟いた。

「まだ一緒にいたい 」なんてストレートに言えなかったから。

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好きな人を誘うときもそう。

特別どこか行きたい場所があるわけでもない。
好きな人に会えればファミレスだって、ドライブだけだっていい。
とにかく会いたい。会えたらなんだってよくなってしまうくらい会いたい。

でも、そうストレートに言えなくて、
「この映画気になるな〜」「このカフェ行ってみたいな」
って、私の本心を包み隠して、託して誘ってしまう。
会いたいという気持ちをなかったものにはしたくないのに。


たまには、言ってみようかな。
「会いたい。私だけ見てほしい」って。

好きな人に対して重くなりたくないからって、自分の願望や気持ちを押し殺してきた。
私が我慢すればいいんだ。好きな人には迷惑かけたくないって思っていた。
でも、それで自分が耐えられなくて心が辛くなって、面倒な私になっていた。
それこそ、本当に重いし最高に面倒な私だ。
周りの人に心配かけたり迷惑かけてばっか。
私だって、こんな自分手に負えない。

だから、これからは素直になろう。
重くて上等。
我慢して病むくらいなら、素直になって病む方がいいかもしれない。

駆け引きもできないし、察する能力もないエスパーでもない。
なのに、素直になれなかったら、私は好きな人にどのように愛情表現ができるっていうんだろう。
愛から逃げまくっている私。

愛されたいって言うくせに、愛される覚悟なかっただけじゃん。

今日も私は、愛に殴られっぱなしで殺されかけてる。
なのに、愛に希望を見出されて生きてる。

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