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初めての夢は、お花屋さんだった。
SMAPの世界に一つだけの花が好きで、小学生のときにそう思った。

中学3年のとき、初めて恋愛をしたが上手くいかなかった。その経験をきっかけに、恋愛を乗り越え、結婚してる方たちの凄さを実感した。
そうして、私はウエディングプランナーになるのが夢になった。

高校3年の時の夢も、引き続きウエディングプランナー。
大学には行かず、ウエディング系の専門学校に行こうと思っていた。それくらい決意が固かった。

しかし、そこで親と対立。
親の意見としては、とにかく大学に出てほしいらしい。

私のことを心配故なのかもしれない。うん。
でも、私がなりたいのはウエディングプランナーで、2年で卒業できる専門学校に行きたい。無理やり大学行かされても、お金がかかるだけじゃないか。
三者面談で、私は夢への思いを全力で伝えた。泣くつもりはなかったけど、気づいたら泣きながら話していた。
でも、親には伝わらなかった。
涙を流しながら本心を話ても、訴えても伝わらないこともあるんですね。

そして、私は、夢が分からなくなった。
親が喜んでくれて、認めてもらうことが夢なの?
私は違う。私がしたいと思ったことをしたかった。それだけなのにどうして私の進みたいと思う道の前に立ち塞がるの。

夢は、叶わないから夢というのかな。それなら、叶えず夢は夢らしく、そこにいてもらおう。
そうして、私はウエディングプランナーの夢を諦めた。

親にそのことを伝えると、
「反対されたらやめるなんて、結局そこまでの覚悟だったのね」と言われた。

もうなにも感じなかった。悔しさとか怒る体力がない。
いや、その言葉を真摯に受け止めたら自分が壊れる気がしたんだ。
私が悪いんだ、と責め続けることしか出来なかった。

それから、私は気を病んだ。大学受験どころじゃなくなるほど心が蝕まれた。
寝ても消えることのない希死念慮に襲われる日々。当たり前に今まで出来たことができない無力さ。3大欲求を壊すほどの恐怖と不安。自分を守るために生み出された人格たちと離人感。

なんとか、高校3年生3月下旬になって合格をもらった。
もう周りのみんなは、とっくに進路が決まってるときにやっと。


ここまで育ててくれて、大学のお金を出してくれ親に感謝しなきゃいけないんだよね。うん、わかってるよ。
でもね、私は死にたくて死にたくて苦しい日々だよ。
家に帰るのも怖くて、リビングに降りるのも怖くて、
友達と遊ぶってなっても、親に怒られないかなとか気が気でなくて思いっきり楽しめない。
親に感謝しなきゃいけないと頭にはあっても、私はどうしても憎んでしまうんだ。
なんで、家でも外でも私は苦しまなきゃいけないんだろう。
私はここには書ききれないほど、もう十分戦ったよ。

今の夢は、同じように辛くて苦しんでる人の味方でいられるよう一緒に戦える人間になりたい。
欲をいえば、救うきっかけになるような言葉を綴れる人間になることが夢だ。

自分の夢を、幸せを諦めたくなった人は、私だけじゃないんだよね。そんなあなたがいたら、言葉で抱きしめたい。


もう1つ、誰にも言ったことがない夢がある。
私がいなくなっても、私を大切に思ってくれた人に思い出してもらいたい。たまにでも辛い時にでいいから、こんなこと言ってたやつもいたなぁって。
あと、お墓参りにきて、私の好きな花を生けてほしい。わがままだけと、一生のお願い。

そんな人間になれるよう、今は生きるしかない。
この夢だけは、誰にも壊させない。守り抜く。

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