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ご近所トラブルに立ち向かうとき。孤立感、一人で戦うことを手放す(ご相談)

こんにちは!
心理カウンセラー/ボタニカルジュエリー作家の橘奈緒美です。
今回は【ココロノマルシェ】に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。


ココロノマルシェとは
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ココロノマルシェ

今回のご相談はこちら。

40代、夫と子どもと暮らす主婦です。
半年前に上の階に引っ越してきた人の出す、無自覚な騒音に悩まされています。
深夜まで走り回る子供の足音、踵から思いきり踏みつけるような大人の足音がとても不快です。

一度管理会社経由で注意してもらいましたが、自分たちの出している音が騒音だと思っていないようで何も改善されません。
それどころか管理会社からは、私が神経質なクレーマーだというように言われ、頼るのを諦めました。

引っ越しも考えましたが、子どもの学区の関係や夫はそれほど騒音だと感じていないことから非協力的です。
他人を変えるより自分だ!と思い、上の住人が出す音でどんな気持ちになるかを考えたところ、音がするたびに配慮をしてもらえない、気を遣ってもらえない、なんとも惨めな気持ちになることがわかりました。

ここに住み続けても惨めな気持ちを味わうだけで解決の糸口は見つからず、引っ越そうにも何から何まで自分一人でやらねばならず、ほとほと疲れてしまいました。
上の階の住人がどう生活しようと負けないで幸せになりたいのに、ここからどう進んだら良いのかわかりません。
どなたか助けてください。
何かアドバイスをください。

だいこさん

まず、ご相談文を読ませていただいて、ストレスも限界に来ていて、かなりお辛い状況ではないかと思いました。

そんな中、ココロノマルシェにご相談いただき、ありがとうございます。

騒音問題は、本当に辛いですよね。
工事などのように終わりの見えているものであれば、耳栓をしたり、その時間に外出したりと対策は比較的取りやすいのですが、相手が住人となると解決はすぐに、とはなかなか行かないものです。

>一度管理会社経由で注意してもらいましたが、自分たちの出している音が騒音だと思っていないようで何も改善されません。
>それどころか管理会社からは、私が神経質なクレーマーだというように言われ、頼るのを諦めました。

住居のトラブルは管理会社を通すのが一番確実で安全であるはずなのに、クレーマー扱いされたというのも悲しかったと思います。

もちろん、小さなお子さんがいる家庭だとどうしても生活音が大きくなりがちなのは仕方のないことですが、毎日となると厳しいものがあります。

問題の本質は、惨めな気持ちを一人で抱えて戦っていること

ただ、問題はそこではなくて、

>他人を変えるより自分だ!と思い、上の住人が出す音でどんな気持ちになるかを考えたところ、音がするたびに配慮をしてもらえない、気を遣ってもらえない、なんとも惨めな気持ちになることがわかりました。

とおっしゃっているように、配慮がされないことによる「自分が何を言っても無駄なんだ」という惨めな気持ちを何度も感じなければいけなくなっている状況なのかな?と思いました。

そして私が一番気になったのは、

>引っ越しも考えましたが、子どもの学区の関係や夫はそれほど騒音だと感じていないことから非協力的です。
>ここに住み続けても惨めな気持ちを味わうだけで解決の糸口は見つからず、引っ越そうにも何から何まで自分一人でやらねばならず、ほとほと疲れてしまいました。

と書いていらっしゃるように、旦那さまの理解が得られていないことです。

引っ越しという家族にとっての一大イベントまで考えていらっしゃるにも関わらず、です。

お子さんの学区や旦那さまのお仕事の関係であっても、同じ学区内や現在の家の近くで引っ越すというのは、選択肢に入りませんか?

それは旦那さまとすでにご相談済み、ということであれば、ここから先は少し読み飛ばしてください。

実はこのお話を読んでいて母のことを思い出したので、少しだけ私の母の話をさせてください。

私の父は家庭内のすべてを母に任せていたので、相談しあえる関係ではなかったんですね。

ですから、母が「家を買いたい」とか「引っ越しをしたい」と言っても忙しい、と言って話もろくに聞かなかったし、子どもの私達もそこまで家にこだわりがなかったので、実際に引っ越しが決まるまでどんな家かも知りませんでした。

結局母は一人で不動産屋さんを周り、父に内見だけさせて了承を得る、というやり方を取ったようでした。

その際は、ここなら父の職場への距離もそんなに変わらない、最寄りのバス停まで近いし、終電になっても道がそんなに暗くないから、娘たちが仕事で遅くなっても安心だ、と説得したようです。

これはおまけのような話なのですが、もし引っ越しを本気で考えるということであれば、「騒音がひどいから」ということよりも、引っ越すメリットのほうを探して伝えるのも良いのかもしれません。

もちろん、だいこさんが気持ちよく住める場所だからというのもその一つになります。

私の家ではその後も両親の関係は変わりませんでしたが、母の引っ越したいという望みは叶ったので、家族で一番長く住んだ家になりました。

さて、ここまではそういう引っ越しの仕方もある、というお話です。

ここからは本題です。
だいこさんは、この問題以外では、旦那さまに関わってもらうことが可能な状況なのでしょうか?

>上の階の住人がどう生活しようと負けないで幸せになりたいのに、ここからどう進んだら良いのかわかりません。

とおっしゃっているように、だいこさんはご家族で幸せになりたいと望んでいらっしゃいます。

そして、タイトルでも文中でも「負けたくない」とおっしゃっているように、孤独感を感じながら、一人で敵と戦っているようなお気持ちなんですよね。


では、引越しのことを差し引いたとして、だいこさんの「幸せになりたい」というお気持ちは、旦那さまと共有出来ていらっしゃいますか?

もし、妻が辛い毎日を送っていることが問題にならないような関係になっているのであれば、私はそちらのほうが気になるのです。

本当は、頼りたいですよね。
共感もしてほしいし、一緒に対策を考えて欲しいはずです。

でも旦那さまが、「家の中のことはすべて妻に任せている」「俺は仕事をしているから外のことに集中したい」という、私の父のような昭和の男(全昭和の男、すみません)の考えを持っていらっしゃるとしたら。

一緒に住んでいるとはいえ、実はお互いに孤立してる状態なのではないかな?と感じました。

孤立感を感じているのは、自分だけじゃないかも

だいこさんの孤立無援なお気持ちは本当に辛いと思うのですが、夫婦はそれぞれ違う問題を持っていても、「同じ感情で悩む」と言います。

だいこさんが孤立してると感じているなら、旦那さまもまた、孤立を感じているということです。

では、なぜお互いに孤立してしまったのか?というところを見ていくと、もしかしたらなにかヒントが浮かんで来るかもしれません。

例えば、
・旦那さまが過去に自信をなくすような出来事があって、家庭に居場所を感じていない

・だいこさんの役に立てないと思うきっかけがあった

・自分が家族を幸せにする方法は外で稼いでくることしかない

という思いがあるかもしれません。


だいこさんのほうは例えば、
・自分のことを大切にしてくれていると思えていない

・どうせ自分の話なんて誰も聞いてくれない

・これまでも自力で解決してきたから今回もそうしなきゃと思っている

というような思いがあるかも。

これってどちらもお互いに、頼りたいし頼られたいのに、お互いに出来ていないですよね。

ここに書いたのは例なので、違った感情があるかもしれませんが、このようにパートナーはお互いに鏡として、自分も相手も同じ悩みを抱えている、ということが多々あります。


ここで二人が向き合うことができれば手っ取り早いのですが、おそらくご相談文から察するに旦那さまは少し及び腰ですよね

そうなると、まずはやっぱり自分から、となるんです。

ほとほとお疲れのところに、まだなにかさせるの!?と思われるかもしれませんが、逆です。

できるだけ、自分を緩ませる許可を出してほしいなと思うんです。

自分を緩ませる許可をだす

お子さんがおいくつかはわかりませんが、子育てと家事で忙しいのに、更にそこに騒音問題があり、旦那さまもまともに頼れない!

ストレスは溜まるし、クレーマー扱いされてムカつくし、どいつもこいつもー!!

ってなると思うんですが、そういう愚痴を聞いてもらえる人がそばにいるなら、お友達やご実家の家族に話してみてください。

絶対に否定しないと思える人に、今のつらい気持ち、配慮をしてもらえない、気を使ってもらえない、その惨めさや悲しみを伝えてみてください。

もしそばにそういう人がいないのなら、カウンセリングを利用しても良いと思います。

気持ちをはきだして、否定せずに受け止めてもらいましょう。

まずは、話を聞いてもらえるという安心感や人に甘えたり頼ったりしていいんだ、ということを感じて、「愛を受け取ること」をしてみませんか?

愛を受け取れていないと、「周りは全部敵」「私の味方はいない」という気持ちになり、孤独感を強めていきます。


心は身体の中にあるもので、その中にパンパンに愚痴や辛い気持ちが充満していたら、それは苦しいし、身体もつらいですよね。

人に話すことで、少しでも心のガス抜きをして、その抜けた部分に他人からの愛を受け入れてください。

そうやって人に頼ることができようになると、自分を休ませることも出来てきます。

お子さんが小さいと難しいかもしれませんが、外に出て美味しいものを食べるとか、きれいな景色を見るとか、マッサージに行くとか。

そういう緩む時間を少しでも良いので、作ってみてください。

そうやって自分を緩ませていくと、旦那さまにも穏やかに頼れる部分がでてくるかもしれません。

いきなり引っ越しというのではなくても、日々の小さなお願いを聞いてもらう、そしてそれを喜んで受け取る、ということをしていくと、お互いの孤立感が徐々に埋められていくと思います。

今すぐなんとかしたい、というお気持ちはとても理解できるのですが、旦那さまとの関係の再構築は、もしかすると一番早くだいこさんの本当の望みに近づけるのではないかな?と思いました。

だいこさんが、少しでも穏やかに過ごせますように。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

橘奈緒美でした。

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