マガジンのカバー画像

Intellectual Giftedness

7
Intellectual Giftedness – 才能についての科学
運営しているクリエイター

#コラム

Intellectual Giftedness - 才能についての科学 #7

過度激動 - 嵐のような内的宇宙 天賦のギフトが高度になればなるほど、その人生は試練に満ちたものになると言えるかもしれない。普通の人にとっては気にも留めないような小さな刺激に対して、ギフテッドは時に大げさなくらいの大きな反応を示す。このような、高知能の子供たちがしばしば示す、刺激に対する並々ならぬ鋭敏な反応を「過度激動 (Overexcitabilities: OE)」と名付けたのが、ドンブロフス

もっとみる

Intellectual Giftedness - 才能についての科学 #6

醜いアヒルの子 - ギフテッドの一風変わった振る舞い ― その子は、極度の知りたがり屋であった。学校では「1+1=2」を鵜呑みにすることができず、先生の手を焼かせた。ガチョウの卵を自分で孵化させようとして何時間もガチョウ小屋で座り込んだり、「なぜ物が燃えるのか」の探求に熱中し過ぎたあまり、自宅の納屋を全焼させたりした。仕舞いには、担任の先生から「君の頭は腐っている」と吐き捨てられる始末であった。

もっとみる

Intellectual Giftedness - 才能についての科学 #5

ギフテッドと優等生- 学習に対する根本的な違い ― フィリップが小学生だったころ、アマンダは息子の学力を伸ばすためにどうしたらいいのか、悩んでいたことがあった。そんな折、プリンストンの教育ママのひとりから、「クモン」という塾に行かせたらどうかとすすめられた。(中略) 何列にも並んだ子供たちが小冊子のようなものになにかを書き入れていた。問題を正確に解いた子供たちには、褒美としてキャンディーが与えられ

もっとみる