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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年4月の記事一覧

たくさんの交響曲を聴いて思うこと

シューベルト以降の交響曲を全部聴こうと思い立ち、現時点(2021.04.17)での状況は次のとおり況です。           人数    曲数 --------------------+------------+-------------------- 作曲家数      324人   2,026曲 聴いた数      163人    708曲 内、お気に入り    55人    278曲 (55人すべての曲数) 聴いた作曲家の人数としてはほぼ半分といったとこ

アレクサンドル・グレチャニノフ (1864 1956 92)

交響曲1 2021.03.30 ヴァレリー・ポリャンスキー/ロシア国立響 グレチャニノフ 交響曲1番、ポリャンスキー/ロシア国立響。全体に民謡的でロシアっぽいけどそれほど濃くはない。カリンニコフに似たところもあって哀愁感がある。ただ、親しみやすい曲想だけど、もっと濃い目の味付けを期待してしまう。オケはTrpをはじめとして金管のアンサンブルが今ひとつ良くない。 交響曲2「田園」 2021.03.31 ヴァレリー・ポリャンスキー/ロシア国立響 グレチャニノフ 交響曲2番、ポ

ヨハン・ハルヴォルセン (1864 1935 71)

交響曲1 2021.04.03 ネーメ・ヤルヴィ/ベルゲン・フィル ハルヴォルセン 交響曲1番、N.ヤルヴィ/ベルゲンフィル。3曲の中では一番活き活きとしてお気に入り。1楽章の躍動する疾走感、2楽章の親しみやすい弦の旋律と盛り上がり、3楽章の木管のかわいい動き、終楽章の推進力と情熱的な盛り上がり。長すぎず深刻にならず適度にかっこいい。ヤルヴィ向きの曲。 交響曲2「宿命」 2021.04.03 ネーメ・ヤルヴィ/ベルゲン・フィル ハルヴォルセン 交響曲2番「宿命」、N.ヤ

ギイ・ロパルツ (1864 1955 91)

ギイ・ロパルツ 交響曲1「ブルターニュのコラールによる」2021.04.08 セバスティアン・ラング=レッシング/ナンシー歌劇場響 ロパルツ 交響曲1番「ブルターニュのコラールによる」、ラング=レッシング/ナンシー歌劇場響。5曲の中では唯一表題があり位置づけが明確な曲。3楽章形式。冒頭のクレッシェンドが印象的でマルティヌーを思い出した。全体にほの暗い曲想でフランクの影響を感じる。3楽章は民謡調に豊かに盛り上がる。 ギイ・ロパルツ 交響曲3 2021.04.10 ジャン・

ギヨーム・ルクー (1870 1894 24)

交響的習作1「凱旋の歌」 2021.04.10 ピエール・バルトロメー/リエージュ・フィル ギヨーム・ルクー 交響的習作第1番「凱旋の歌」、バルトロメー/リエージュ・フィル。非常に古典的な様式だが、躍動感にあふれ、すっきりしたすがすがしさが感じられる。9分程度の1楽章だけの作品。24歳で亡くなったようだけど、非常に才能にあふれた人だったと思う。お気に入りです。 交響的習作2 2021.04.10 ピエール・バルトロメー/リエージュ・フィル ギヨーム・ルクー 交響的習作第

ホーコン・ベアセン (1876 1954 78)

交響曲 2021.04.10交響曲1 2021.04.10 オーレ・シュミット/ザールブリュッケン放送響交響曲2「海」 2021.04.11 オーレ・シュミット/フランクフルト放送響 交響曲3 2021.04.11 オーレ・シュミット/フランクフルト放送響 交響曲1 2021.04.12 オーレ・シュミット/ザールブリュッケン放送響 オウェイン・アーウェル・ヒューズ/オルボア響交響曲2,3 2021.04.12 オーレ・シュミット/ザールブリュッケン放送響 オウェイ

ヘンドリク・アンドリーセン (1892 1981 89)

交響曲1-4 2021.04.27 ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響 ヘンドリク・アンドリーセン 交響曲1-4番、ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響。ユリアーンとルイの父親。4曲ともに15-25分程度の曲で音楽の規模も大きくない。新古典主義の曲。適度に緊張感があり歯切れは良いのだけど、特に弦楽器に力感がなく薄い印象で独り言の感じ。静かだけど安らぎはない。 交響曲1-4 2021.04.27 ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響 この力の入らぬ流れて行ってしま

マーク・ブリッツスタイン (1905 1964 59)

空輸交響曲 2021.04.13 レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル ブリッツスタイン 空輸交響曲、レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル。3部構成で全12曲、テノール、バリトン、男声合唱、そしてナレーション(オーソン・ウェルズ)入り。いわゆる交響曲ではない。作曲家の空軍従事経験によるらしい。1946年のモノラル録音。まるでミュージカル音楽みたい。

フランシス・シャグラン (1905 1972 67)

交響曲1,2 2021.04.13 マーティン・ブラビンズ/BBC響 シャグラン 交響曲1,2番、マーティン・ブラビンズ/BBC響。ショスタコーヴィッチと同世代の作曲家、新古典主義の冷たく厳しい曲。主題は明確で各セクションが重層的に絡み合う。緊張感、激しさ、寂しさが同居し、冷たい音響が楽しめる。2番はピアノも入り、BBC響の音も相まって、一層透明感が出る。

イヴ・ラメット (1921 -)

https://nipponkaigi.net/wiki/Yves_Ramette 交響曲1,2,4,6 2021.04.18 ウラディーミル・ランデ/サンクトペテルブルク響 ラメット 交響曲1,2,4,6番、ランデ/サンクトペテルブルク響。共通して、かなり現代音楽寄りで、重苦しく暗い。低弦が静かにうねり、徐々に盛り上がってピークを迎え、リズムを刻んでピアノも加わり緊張感が高まるが、最後は静かに終わっていく。オケは今一つで、いずれもあまり好きな曲ではない。 交響曲3,5

ネッド・ローレム (1923 2022 99)

https://www.wikiwand.com/en/Ned_Rorem 吹奏楽の為のシンフォニア 2021.08.23 ドナルド・デロッシュ/デポール大学ウインドアンサンブル弦楽のための交響曲 2021.08.23 シャッテッド・グラス・アンサンブル交響曲1 2021.04.18 ホセ・セレブリエール/ボーンマス響交響曲2,3 2021.04.19 ホセ・セレブリエール/ボーンマス響

ユリアーン・アンドリーセン (1925 1996 71)

交響曲「河」 2021.04.24 マルティネス/アンナ新芸術音楽バンド フレデリック・フェネル/東京佼成ウィンドオーケストラユリアーン・アンドリーセン 交響曲「河」、マルティネス/アンナ新芸術音楽バンドとフェネル/東京佼成ウィンドオケ。吹奏楽のための交響曲。第10回世界音楽コンクールの吹奏楽部門の課題曲らしいが難曲で、これをまともにできる楽団は少ないでしょう。東京佼成の方が洗練されている。 交響曲1「バークシャー交響曲」 2021.04.26 アレクサンドル・ヴェデル

ボリス・チャイコフスキー (1925 1996 71)

交響曲3「セヴァストーポリ」 2021.09.09 ウラジーミル・フェドセーエフ/モスクワ放送響 ボリス・チャイコフスキー 交響曲3「セヴァストーポリ」、ウラジーミル・フェドセーエフ/モスクワ放送響。作曲家リストには3人のチャイコフスキーが存在し、この人は2人目。3番はまだ聴いていなかった。クリミア半島セヴァストーポリの海を、時代を超えて表した印象的な曲。 交響曲3「セヴァストーポリ」 2021.09.09 ウラジーミル・フェドセーエフ/モスクワ放送響 ボリス・チャイコ

ルイ・アンドリーセン (1939 - )

開放弦のための交響曲 2021.04.26 演奏者不詳 ルイ・アンドリーセン 開放弦のための交響曲。Youtube音源で演奏者不詳。演奏には12人の弦楽奏者が必要らしいが、その技術的な意味合いはわからないが、旋律を連ねるには4人の奏者が必要らしい。ゆったりしたリズムを基本に同じ音形が様々な弦楽器で延々と繰り返される現代曲。正直、よくわからない