見出し画像

交響曲 2021.04.10

 ホーコン・ベアセン 交響曲。チャイコフスキーから40年ほど後のデンマークの作曲家だけど、いたるところにチャイコフスキーの交響曲、特に5番、6番の影響を感じる。楽器の使いかたや旋律の運びなど、チャイコフスキーほど劇的ではないけれど、ロマンチックでなかなか聴かせる。お気に入りです。

交響曲1 2021.04.10
オーレ・シュミット/ザールブリュッケン放送響

ベアセン 交響曲1番、シュミット/ザールブリュッケン放送響。1楽章の静かで落ち着いた出だし、盛り上がってから静かに終わるのはチャイコフスキー「悲愴」のよう。ロマンチックな2楽章や楽しげに踊る3楽章もチャイコフスキーを思わせる。4楽章は悲劇的に最後はシベリウス的に終わる。お気に入りです。

交響曲2「海」 2021.04.11
オーレ・シュミット/フランクフルト放送響

ベアセン 交響曲2番「海」、シュミット/フランクフルト放送響。各楽章に表題があり、明るくはつらつとした1楽章、軽快だが北欧の夏のイメージの2楽章、チャイコフスキー「悲愴」を思わせる3楽章、4楽章もチャイコフスキーを思わせるなめらかな旋律で、ちょっと古風に完結する。ロマンチックな曲。

交響曲3 2021.04.11
オーレ・シュミット/フランクフルト放送響

ベアセン 交響曲3番、シュミット/フランクフルト放送響。1,2番同様こちらもチャイコフスキーの影響あり。情熱的な盛り上がりや2,3楽章の哀愁など、まさに「悲愴」を感じる。4楽章は民族的なダンスのメロディーで駆け抜ける。3曲ともに、チャイコフスキーほど深く劇的ではないが適度にロマンチック。

交響曲1 2021.04.12 
オーレ・シュミット/ザールブリュッケン放送響
オウェイン・アーウェル・ヒューズ/オルボア響

ベアセン 交響曲1番、オウェイン・アーウェル・ヒューズ/オルボア響。シュミットの演奏と聴き比べると、録音のせいもあってかすっきりせずに少し雑然とした感じがする。シュミットの演奏の方は、全体的に上質感があって、音場が広がり盛り上がりの集中力があり、北欧的チャイコフスキーといった感じ。

交響曲2,3 2021.04.12 
オーレ・シュミット/ザールブリュッケン放送響
オウェイン・アーウェル・ヒューズ/オルボア響

ベアセン 交響曲2,3番、オウェイン・アーウェル・ヒューズ/オルボア響。こちらもシュミットの演奏と聴き比べると、少し遅めでリズムが重く、躍動感や軽快さが出ていないようだ。全体的に構えが大きく、深く盛り上がるところは良いが、軽快な部分や細かなニュアンス、上品さなどはシュミットの方が上手

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?