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タイ バンコク旅行初心者の備忘録

タイ旅行の基本情報

微笑みの国タイは、その豊かな文化、美しいビーチ、おいしい料理等々で知られる仏教国です。首都バンコクは、歴史的な寺院・活気ある市場・現代的なショッピングモールと旧来の古い建物が混在する都市。洪水を除けば地震などの災害も少ないですね。タイの通貨はタイバーツ(THB)で、日本円(JPY)からの両替が必要になります。注意点としてはあの国の影響か大気汚染(PM2.5)があるので喘息持ちは要注意です。その意味では敢えて旅費の設定も割安な雨季を選んで滞在するのもアリかもしれません。

事前準備

  • 予算:旅行の日数や活動に応じて予算を計画しましょう。食事、宿泊、観光、ショッピング、緊急時のための余裕を含めます。もちろんJPYとTHBのレートは確認しておいてください。当然ながら円高の時が海外旅行は有利です。

  • 両替:スワンナプーム空港でJPYをTHBに両替しておくことができますが、到着出口すぐの3FのExchangeはレートが悪いです。しかしB1に降りARL(エアポートレールリンク)に行く途中にもいくつかExchange(Super Richがおすすめ)があって街中の両替所とほぼ変わらないレートで交換可能なので、ここで当面必要な両替をしておけば便利です。英語で通じるので「Please exchange yen to baht.」でOK。パスポートの提示を求められます。

  • 通信:空港B1のExchangeの近くにAISやTrueのSIM売り場があります。とても手慣れているので必要な期間(滞在日数)とデータ容量などを確認しスマホとパスポートを出せばその場で1~2分で設定してくれて簡単かつ安価です。日本国内でAmazonなどで購入し事前に準備しておいてもOKですが空港でやったほうが手っ取り早いです。取り出した“元のSIMを絶対失くさない“ように。その点では交換が不要なeSIMという手もありますが自分の機種が対応しているかは要確認。SIMを交換するので利用期間は一時的に電話番号が変わりますが、SNSは何ら変わりなく利用可能です。日本国内への通話はFacetimeやLINEなどを使えば通話料を気にする必要はありません。
    ちなみにバンコクの通信インフラは整っているようで、街中から主な施設まで、ほぼ5Gが網羅されています(AISで下り100Mbps前後)。

  • 保険:万一の事態に備えて医療費や盗難などをカバーできる海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。お持ちのクレカによっては同様の保証が備わっている場合もありますが保証条件などの確認は必要です。医療に関しては日本同様医療機関次第でしょうが、バンコクの医療レベルは日本と同等以上と考えてよさそうです。持病があって服薬の必要があれば事前に必要日数分を日本で処方してもらっておきましょう。東南アジアでは蚊に刺されてデング熱などに罹るリスクもあるので、その対策も一応しておいた方がいいかも知れません。肌の露出が少ない長袖のシャツやスコーロンなどのInsect repellent機能のある生地の服があれば気持ち安心かも(心配は少なそうですが念のため)。

飛行機利用時の留意点
BKKスワンナプーム国際空港は、世界でも最も混雑する巨大空港の一つです。

  • 搭乗便の予約:Trip.comやSkyscannerなどで予約出来ますが、福岡空港からだとJALやANAの直行便は無いので主にLCCからの選択となります。予約日/出発日/到着空港/航空会社などによって料金はピンキリです。出発日や時間をちょっとずらしただけで半額ほどで利用できることもザラです。もちろんハイシーズンはグンと高くなります。往復で検索結果出ても往路は安価な設定でも復路が倍の料金ということも普通にあるので慎重に。予約サイトによっても料金が違うので必ず複数のサイトで比較してみてください。DMKドンムアン国際空港着を選ぶという手もあります。5時間少しのフライトですが、特に窓の景色にニーズがなければ中央列の通路側席が快適かも知れません。

  • チェックイン:航空会社によりますが可能であれば事前にオンラインチェックインがおすすめ。カウンターでのチェックインは搭乗する便によっては長蛇の列となることもあるので、時間に余裕を持って最低でも2時間前には済ましておくのが賢明です。利用する航空会社の予約番号とパスポートで通常OK。出国の際はほぼ日本語対応、帰国の際も簡単な英語で通じます。

  • 手荷物:チェックイン時に預けるいわゆる受諾手荷物はLCCだと別途料金も結構掛かったりするので、「持ち込みの手荷物だけに纏める」ことを強くおすすめします。通常7kg未満に制限されていますが、普通サイズのバックパックに詰め込んでも約3Kg程度なので十分な量が持ち込めます。制限重量をわずかでも超えてしまうと追加料金を請求されるので、その際は一時的に重い物を身につけて(服のポケットに入れる、または重めの服を腰に巻くなど)、バッグを軽くする裏技もあります。スーツケースは重くなるので避けます。万一のためにAirTagなどを利用して盗難対策とするのもいいでしょう。タイは身近な国ですので手荷物だけでも十分で、必要なものは現地で大概すぐ手に入るものです(7-ELEVENもたくさんあります)。現地ではお土産は買わない、買うのならまとめて発送するなど無駄な荷物はとにかく省きましょう。

  • 機内販売:航空会社によってはペットボトルはじめ飲食物の持込みが拒否されるところもあるので事前にチェック。可能であれば出発ロビーで搭乗前に入手しておきますが、LCCの機内販売食は割とリーズナブルで充実しているので利用するのもいいかも。実際機内販売のカップ麺を注文して食べる人も多いです(匂いは誰も気にしていない様子)。

  • 入国審査:自動化ゲートのためパスポートをスキャンし、あとは機械的に指紋および顔認証で簡単に通過します。審査員との会話は基本的にありません。

言語

  • 公用語はタイ語です(全く分かりません)が、客商売の場ではカタコトの英語でやりとり出来ることが多いので心配要りません。ただガイドブックなどの表記で、例えばPhrom Phong駅をプロムポンやフロムポンなどと色んな表記になっていたりしますが、フロンホンと言い換えて初めて伝わるということもあります(どの発音が正しいのかは分かりませんが…)。

バンコクの主な交通機関

  • ARL: (Airport Rail Link)スワンナプーム空港とバンコク市内を結ぶ高速鉄道。現金でトークンに換え乗車し、空港から約30分のパヤータイ駅で通路1本でBTSと接続します。タッチ式の券売機をENGLISHモードにして到着駅までのコインみたいなトークンを購入取得し、そのトークンでタッチして改札を通ります。到着駅の改札投入口でトークンは返却回収されます。

  • BTS(スカイトレイン高架鉄道): バンコクにあるBTSは市内中心部を速く安く移動するのに便利なシステムです。BTSは「Bangkok Mass Transit System」の略で一般的にBTSと呼ばれています。BTSには主に以下の路線があります:

    • スクンビットライン(Sukhumvit Line): Khu Khot駅からKheha駅までを結び、47駅があります。Siam駅でSilom線と乗り入れ。改札の先に掲示もありますが、乗車駅からKheha側に向かうのかKhu Khot側に向かうのかで簡単に乗車ホームの見分けが出来ます。

    • シーロムライン(Silom Line):National Stadium駅からBang Wa駅までを結び、14駅があり、主な観光エリアもカバーしています。

    • ゴールドライン(Gold Line):新しく開通した路線でバンコクの新しいランドマークのアイコンサイアム(Charoen Nakhon駅近)へのアクセスとして無人で運行。Krung Thonburi駅からKhlong San駅までを結び3駅があります。

      • BTSのチケットには、1回乗車券、One day pass、ラビットカード(ICカード)の3種類があります。料金は距離に応じて変わり、最低料金は17baht(約70円)からと安価。One day passは150baht(約600円)で、乗車距離や回数に制限なく1日乗り放題ですが、4~5回乗ってやっと元が取れるくらいなのでメリットないかな。ラビットカードはとにかくスムーズなので有るととても重宝しますが、発行Fee100bahtが掛かりカードを返却してもFeeの返却はありませんのでショートステイで使用頻度が少ないと微妙かも。カードの有効期限は7年、残高は最後に"使用"後2年。シニア用(60歳以上)のBTSカードもあり乗車料金が半額になるのですがコレはタイ人専用みたいです。
        BTSは渋滞の多いバンコクで時間帯によってはタクシーよりも速く移動できるため旅行者にも便利です。また、Siam駅でスクンビット線とシーロム線の乗り換えが可能で、多くの観光地に簡単にアクセスできます。Siam駅は西に向かう便は3階、東に向かう便は4階でエスカレータで移動します。

  • MRT(地下鉄 Mass Rapid Transit): もう一つの鉄道でBTSとは異なるエリアをカバーしていて、路線ごとに色分けされ、駅には番号も付けられているので旅行者でも分かりやすく、バンコク市街地のほぼ全域をカバーしています。
    East West Line(=東西線、緑色)
    North South Line(=南北線、赤色)
    North East Line(=北東線、紫色)
    Downtown Line(=ダウンタウン線、青色)
    Thomson East Coast Line(=トムソンイーストコースト線、茶色)。
    (郊外の住宅街を走るLRT(=Light Rail Transit)は地図上では灰色で表示されています。)

    1回乗車券やOne day passもありますが、プリペイドのMRTカードが使用できます。発行Feeは30baht、デポジット50bahtおよび初回チャージ100bahtですが、こちらはカード返却時にデポジット50bahtは返却されます。MRTシニアカードは外国人でも運賃は50%で済むようなので滞在中の使用頻度によってはお得になるかもしれません。カード残高は最後に"入金"後2年有効(経過後も窓口で復活可らしい)。
    2022年秋からVISA・Mastercardコンタクトレス(リップルマーク付きの非接触)カードも利用可能で、改札でクレカをタッチするだけで頻繁にMRTを使わない限り日本のカードでも使えるのでコレで十分です。MRTはスマホのタッチ決済にも対応しているようです。

  • タクシー:メーター制のタクシーは広く利用されていますがボッタクリもあるようです。旅行者としては配車アプリのGrabを利用した方が安全で料金も明朗です。ただし渋滞が激しい時間帯は避けた方が良いです。全く動かなくなり場合によっては途中で降車させられることもあるそうです。空港などGrab専用の乗り場も増えているので利用しやすいです。

  • ソンテウ:小型の乗合バスです。送迎型と流しのタクシー型があります。前者は基本的に料金一律ですが、後者はドライバーと交渉となります。いずれもやや割高感はあります。

  • トゥクトゥク:より小型のバイクのような乗り物で短距離の移動に便利ですが要価格交渉。安全性には注意が必要です。

  • 歩行:BTSの改札を出た後に高架歩道がある場所では、車道横の歩道を使うより、風通しが良く日陰になる高架歩道を上手く使った方が障害物もなく楽に移動できます。道路沿いの各商業施設にも繋がっていたりします。

宿泊

  • 安いところは100baht程度の安価なホステルのようなところから、これもピンキリですので予算やニーズと趣向で。観光場所が決まっていれば、そこへのアクセスを中心に決めた方が楽ではありますがBTSの各駅近が便利だとは思います。飛行機同様に予約サイトにより料金が違うこともあるので、比較を楽しみながら予約したらいいと思います。1000bahtほどになれば通常十分かとは思いますが、日本同様同じ料金でも良し悪しはあると思います。ホテルによってはチェックイン時にデポジットを預かられることもありますが、問題なければチェックアウト時にキャンセルされます。エアコンが効かないとかシャワーは水だけというところもあるらしいので、その辺は口コミを参考に。水道水の飲用は避けた方が無難。ホテルに限らずウォシュレットは普及していません。

日常用品

  • バンコクでは至る所に7-ELEVENがあるので困ることはほぼないと思います。

食事

  • これはお好み次第。辛いのが苦手の場合はメニューを注文する際に一言 I’m not good with spicy food.。コンビニでもサンドや弁当・おにぎりにスナックなど普通に手に入りますし美味しいものも多くイートイン出来るところもあります。日本のコンビニ食は添加物だらけですが、タイは規制が日本より厳しいので衛生管理されていれば食の安全は上かも知れません。日本の食品の安全性は規制がユルユル(農薬だらけ添加物だらけ)で壊滅的ですからね…。人気のお店は予め予約をおすすめ。

お支払い

  • 現金:THBを約4倍するとJPYに換算出来ますので支払い時の一応の目安にします。50bahtの支払いに1000baht紙幣を渡したのに後で気づけば50bahtしかお釣りを受け取っていなかった…みたいなことがないように。

  • クレジットカード:大きな店舗やレストラン、ホテルでは一般的に受け入れられているようです。旅行者としてはクレカ払いを前提にしておいた方がいいと思います。

  • デビットカード:ATMでの現金引き出しも可能ですが、手数料やレートに注意が必要。

  • モバイル決済:バンコクではモバイル決済が急速に普及しており、便利で効率的な支払い方法として広く利用されていますがタイ在住者でないと登録自体が難しいかも。一部の店舗ではQRコードを使ったモバイル決済も可能らしいですが、現実的にはまだ現金かクレカでしょう。

    • PromptPay タイ政府が推奨する電子決済システムで、QRコード決済とモバイルバンキングの両方に対応。個人の送金は5,000bahtまでは無料。法人は100,000baht以下であれば手数料10baht。

    • TrueMoney Wallet タイ最大手の財閥「CP」グループが運営するキャッシュレス決済アプリ。セブンイレブンやロータスなどのチェーン店でも利用できます。最近ではバンコクに多いフードコートなどでも利用可能な店舗が増えています。外国人はパスポート、運転免許証、ワークパーミット、携帯電話やプリペイドSIMなどで登録できることになっていますが審査が厳しいとの話も。




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