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筋トレ愛好者はマゾヒストか?

今年最後の地方大会を終えて、
流石に体がもたなくなり、
ジムに行くことをパタリとやめました。

40代後半、
人生の中でいろんな
責任が増して来ていたのに、
フィジーク選手もするという
両軸の過酷な生活を
2年半も送ってしまったため
怪我と病気が次々と発覚し
治療に専念しようと考えました。

それから、3ヶ月。

平日仕事が終わったら
飲みに行ったり
真っ直ぐ家に帰って
晩酌をするという生活を
久々にしてみました。

酒はホントにうまい!
ご飯もすごく美味しい!
鶏むねはもう食べたくない!

でも。

何か物足りない。

最近、寝つきが悪くて
日中体もうまく動かないのは
ジムに一切行かず体を
全く動かしてないからかもしれません。

仕事が終わったらジムに行き、
好きなだけトレーニングをして、
そのあと好きなだけ食べて飲んで寝る。

こないだまで、それが
自分にはとても楽しい
ライフスタイルだつた。

でも。

筋トレを続けてきて、
それだけではもはや
物足りないというフェーズに
自分は来てしまいました。

楽しいだけじゃ物足りない。
選手として結果を出したい。

新たな世界を見たくて
結果を出すことに
夢中になっているときは
我を忘れてしまいますが、
挫折や失敗でふと我に帰ったとき、
原点を突きつけられる気がします。

ああ、好きでやってるんだ。

嫌ならいつでもやめていいんだ。

ボディメイクで
人生を崩壊させちゃいけないんだ。

でも、おそらく自分は
しばらく辞められない。
もしかしたら、死ぬまでずっと。

ボディメーカーと、
人間を
両立しなければいけない。

辛いトレーニング。
苦しい減量。
厳しい審査。

一年頑張ってきたことを
全否定されたあとの落胆。

上を見たい欲求を
抑えられないならば、
これらは耐えないといけない。

食べることも
体を動かすことも
休むことも
無邪気に楽しめば
普通に楽しい。

でも、
その道を極めたいと思うほど
好きになってしまったとき、
新たな試練を自らに課した。

筋トレが好きな人は、
マゾヒストだと
人はよく言います。

でも、それは少し違う気もします。

体を鍛えることと、
体を大きくすることの
悦楽を追求したとき、

その過程にとてつもない
苦痛や困難や試練があり、
それを乗り越えればまた
新たな悦びがあると、
自分は今そう信じている気がします。

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