見出し画像

24.実務補習所について

前回の記事↓↓

前回の「監査法人への就職活動」に続いて、中々情報が出てこない実務補習所について清水さんにまとめて頂きました!


実務補習所のカリキュラム


 実務補習所のカリキュラムは大きく分けて3つです。

①まず通常講義になります。

通常講義は基本的にはEラーニングで実施されます。

その講義に基づいて考査と呼ばれる試験を受験することになります。

一部、例外的には対面で実施されることもありますが、基本的には一定の期限までに自分のペースで講義を消化していくようなイメージになります。

②次にディスカッションです。

ディスカッションは基本的には平日夜の時間帯に対面で実施されます。

1つのテーマに沿って事前に割り振られている班ごとに議論を進めていきます。

例えば、監査のケーススタディや実務的な会計問題を取り扱います。

このディスカッションについては監査法人であれば基本的に出席できるように配慮してくださるので心配することはありません。

③最後に宿泊研修です。

宿泊研修は基本的に1泊2日で班ごとにゲーム形式の研修を行います。

例えば、擬似的に製品の販売から資金繰りまでを各班で行って成績を競うような研修もありました。

最後には景品もあって盛り上がるような研修内容となっています。


講義やガイダンスのペース


 実務補習所に通うに当たって一番気になることが仕事との両立が可能なのかという点だと思います。

基本的には繁忙期にはカリキュラムが組まれていないので、実務補習所のために徹夜しないといけないというような状況は基本的には生じることはありません。

また就職先が監査法人であれば日程調整は柔軟に対応してくださると思いますので、心配することはないと思います。

具体的には閑散期に週に1回程度、対面の講義(ディスカッションがほとんど)があるようなイメージです。

試験(考査)対策

 試験は大きく分けて2種類あります。

まず1つ目が考査になります。

考査は基本的には指定されたEラーニングの講義から出題されるような形式です。

考査は年に約10回程度実施され、すべてが閑散期に実施されるため対策の時間を作ることにはあまり苦労しないと思います。

しかし、すべての考査の平均点が60点を超える必要がありますので、考査前はある程度、しっかり対策されることをお勧めします。

回によってはとても難しいこともあるので苦戦することも多々あります。

そういう時は先輩会計士の方に考査の対策方法を伺ってみることをお勧めします。


 2つ目が課題研究です。

課題研究とは簡単にいうとレポート課題のようなものです。

テーマが発表されるので、それに沿って2,000字から3,000字でレポートを書き上げる必要があります。

内容面ももちろんですが、レポートの形式面も厳しく採点されるため、大学等でレポートを書く経験があまりなかった方は少し苦労されるかもしれません。

しかし、提出期間はある程度、ゆとりを持って設定されているため、あまり心配する必要はありません。

交流会や友達を作る機会について

 実務補習所に入所する最大のメリットはやはり同期の存在だと思います。異なる法人や職種の方の交わる機会は実務補習所以外にはないと思います。

どこでそういった同期と知り合うかというと事前に割り振られた班での活動です。

班で活動する機会は主にディスカッションと宿泊研修があります。

どれもコミュニケーションをとることが必須になるような場面が多いため、自然と仲良くなっていきます。

よくディスカッションの講義の後に飲みに行ったりする班も多く見かけます。

社内の同期には相談しづらいことも班の同期なら相談しやすいこともあると思いますので、そこの人間関係は非常に重要になってくるかと思います。


編集部山口より


今回は実務補習所についてまとめて貰いました。
私たち受付のスタッフは合格までのサポートがメインの仕事となっており、合格後の就職活動や実務補習所について詳しく知る機会がないので大変勉強になりました。

詳しく知りたい内容があれば、ぜひとも質問・相談コーナーをご利用ください。

この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

52,132件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?