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知財の力で経営を前に進める。マネーフォワード知財戦略部の取り組み

こんにちは!マネーフォワード広報部の田淵です。

突然ですが、みなさん「知財」というとどんなイメージがありますか?
これまで私は「特許のこと?」とふんわりした知識しかなく、なんとなく難しそうな印象を持っていました。

知財とは知的財産のことで、一般的には特許・商標・意匠・著作など法律で守られる財産を指す場合が多いですが、マネーフォワードではデータやノウハウ、ブランドなども知財の範囲としています。ユーザーの体験を良くするのに役立つものは、すべて知財に含まれるという考えです。

マネーフォワードには攻めと守りの両面から、技術やデザイン、ネーミングやブランドなどの知財をサポートする「知財戦略部」があります。そんな知財戦略部、ここ1年でメンバーが1人→4人に増えチームとして強化されています。今回は知財戦略部のみなさんに、チームとして強化した理由やマネーフォワードに入社したきっかけ、今後取り組みたいことなどを聞いてきました!

プロフィール

小日向 小百合/Kohinata Sayuri 知財戦略部部長
スポーツ・エンタメ系を専門とする法律事務所のパラリーガルを経てその後、IT企業の法務として知財を担当。在職中に早稲田大学大学院知的財産法LL.Mを修了。2019年3月にマネーフォワードへ入社。知財戦略部の立ち上げや戦略の策定に従事する。
清水 弘子/Shimizu Hiroko
広告・飲食・コスメなど多角経営を行うスタートアップにて創業期から管理部門の立ち上げに従事。商標の出願など知財業務も行う。その後医療コンサルへの転職を経て、2021年7月にマネーフォワードへ入社。知財戦略部全体のサポートや、競合調査を担当。
和智 大幸/Wachi Daiko
大学にて化学を専攻。大学卒業後は実験台のメーカーに就職し、営業や工場の生産管理を行う。その後、特許の調査会社へ転職。樹脂・電池・医薬品などの調査を経験。マネーフォワードへは2021年12月に入社。特許調査とIPランドスケープを担当している。
板東 雄二郎/Bando Yujiro
大学在学中に弁理士の資格を取得。大学院修了後、大手メーカーの特許部門にて5年半ほど特許の仕事を行う。その後特許事務所に転職。マネーフォワードへは2022年1月に入社。知財戦略部でも特許を担当している。

会社の成長に合わせて知財戦略部も成長

ーまずは知財戦略部について教えてください!

小日向:知財の仕事というと、特許や商標の権利化を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、マネーフォワードの知財戦略部はもっと幅広い活動をしています。会社・事業の成長において特許、商標、意匠、著作、人材、ノウハウ、ブランドなどの知的資産のうち何が強みとなっていて、その知的資産をどのように保護し、どのように活用していくのが良いかという視点で事業を理解し、戦略を立てて推進しています。部の名前にもある通り、戦略から知財を考えるというのが特徴だと思います。

また、知財戦略の策定以外にも、メンバーのリテラシーを高める活動にも力を入れています。社内向けに研修やワークショップを実施したり、「INVENTION AWARDS」という特許や意匠につながる発明や創作を表彰する制度も作りました

ーこれまで一人体制の知財戦略部でしたが、ここにきてチームとして強化したのはどうしてですか?

小日向:マネーフォワードは今年の5月で創立10周年を迎えます。私が入社した3年前と比べてグループ会社の数も、ビジネスの規模も大きくなってきました。また、マネーフォワードグループの知財に対するリテラシーが高まってきたこともあり、相談を受ける回数も増え、知財の戦略を考えつつ、色々な部署から来る相談に私一人で対応していくのは限界に近づいてきていました。そこで、マネーフォワードの知財戦略部が目指す世界に共感し、私と一緒に組織を強くしてくれる方や、専門的な知識を持っている方にジョインしていただき、知財戦略部をチームとして強くしていきたいと思った経緯があります。

これまでは悩み事が発生したら、社外の弁理士の方や上司に相談していましたが、今は部内でタイムリーにディスカッションをして悩みを解決することができています。より課題解決までのスピードが早くなったと感じます。

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知財戦略部部長の小日向さん

マネーフォワードに入社した理由

ー和智さん、板東さん、清水さんはここ1年以内にマネーフォワードに入社されましたが、入社のきっかけは何ですか?

和智:前職は特許の調査会社で、樹脂や医薬品、電池など幅広い範囲を見ていました。たくさんの業界に関わることで、勉強になったこともありましたが、次第に企業側でIPランドスケープを行いたくなったんです。IPランドスケープとは、自社と他社の知財やマーケット情報などを総合的に分析して、得られた調査・分析結果を事業戦略・経営戦略・R&D戦略に活かす取り組みです。面接で小日向さんが「知財戦略部が先回りして調査や分析をしてビジネスに貢献したい」と話してくれて、マネーフォワードならやりたかったIPランドスケープに取り組めると思い入社を決めました。

また、CEO辻さんの「テクノロジーを活用してお金の不安を軽減したい」という想いにも共感できました。私は昔からお金について困っている方、悩んでいる方をサポートしたいと思っていて、マネーフォワードでならそういった人の助けになれるのではないかと思ったんです。

板東:前職は特許事務所で多くの企業と一緒に仕事をしていました。前職の仕事ももちろんやりがいはあったのですが、一つの企業に所属して、事業の戦略などに深く携われた方が楽しいのかなって思ったんです

小日向さんの対外的な発信を見て、マネーフォワードは知財を重視していることが伝わってきました。またマネーフォワードのコーポレートサイトミッションを見て「世の中をもっと良くしたい」という前向きな気持ちをすごく感じたんです!実際入社してからもマネーフォワードのメンバーは前向きな人が多い印象です。

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板東さん自身もとても前向きな方です!

清水:私はもともと『マネーフォワード ME』を使用していて、そこから会社へ興味を持ったのが最初のきっかけです。だれもが使う「お金」に関わる会社だからこそ、これからも多くの人の生活を良くするような新しいサービスを生み出していける可能性を感じました

最終的な決定打は小日向さんです。面談をしたときに、すごく真っ直ぐな方だなと思いました。仕事をするにあたって、「何をするか」ももちろん大切ですが、「誰とするか」も同じくらい大切だと思います。小日向さんの人柄に惹かれて入社を決めました

ー4人体制になってチームの雰囲気はどうですか?

小日向:チームの雰囲気はとても良いです。知財戦略部では毎日朝会と夕会を行っていて、そこがコミュニケーションの場になっています。業務連絡や仕事上の悩みの相談などもするのですが、雑談がメインですね。最近は新型コロナウイルスの影響でリモートワークが多いので、疎外感を感じないようにしたいと思っています。

板東:小日向さんが今日胃カメラを飲むとか、清水さんが目玉焼きをシンクに落としたとか、本当にたわいもない会話をしています。朝会・夕会の雑談のおかげで相互理解も深まっています。僕は1月に入社したばかりですが、コミュニケーションがしっかりとれているお陰からか、チームのメンバーには質問しやすいですし、仕事もしやすいです。

今取り組んでいることと今後の目標

ー今、みなさんが取り組んでいることを教えてください!

板東:前職の経験を活かして、マネーフォワードでも特許関連の仕事をしています。事業部から新しいサービスの説明をしてもらったうえで特許として出せそうか検討したり、外部の特許事務所と協力をして、どのようなプロセスで特許の権利化をしていくかを日々考えています。また、IPランドスケープの取り組みの1つとして、海外企業の特許情報の提供なども行っています。

和智:今主に取り組んでいることは特許調査です。小日向さんや板東さんが出願しようとしているアイディアで、同じ技術がすでに出願されていないか事前に探しています。また、競合企業や海外企業の特許情報の収集・調査なども行っていて、今後、IPランドスケープの取り組みにつなげていきたいと考えています。

清水:私は小日向さんや知財戦略部のみなさんのサポート業務がメインになります。資料作成や支払い関係、商標の事務処理を行っています。また、昨年末からは競合調査も始めました。板東さん、和智さんが取り組もうとしているIPランドスケープの調査の一部を行っている感じです。私は主に知財の情報ソースでは見つからないような最新のニュースなどから国内・国外のSaaS×Fintech業界の動向を調査・分析しています。

和智:清水さんに調べてもらったニュースや経営者の経歴を共有してもらって、「特許的にはこうだけど、プレスリリースを見ると違う変化になるかな」とかたくさん気づきをもらっています。特許は原則出願してから1年半経たないと公開しないという制度があって、まだ公開されていない期間を清水さんの市場調査で補ってもらっています。

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↑ 清水さん(左)と和智さん(右)。協力しながらIPランドスケープを進めてくださっています!

小日向:IPランドスケープの調査・分析結果はこれまでも経営陣には報告していましたが、これからは情報が欲しい事業部の方などに広く公開して役立ててもらいたいと考えています。

ーこれから先、取り組みたいことや目標はありますか?

清水:今行っている競合調査を、マーケットの今後を予測するところまで発展させたいです。SaaS×Fintech先進国の動向を踏まえて、各国の成長性についても調査を行い、経営陣や事業部に提供したいと思っています。

和智:IPランドスケープや知財の取り組みを通じて、マネーフォワードの価値を高めたいです。経営判断の質をより高められるような情報の提供に繋げていけると嬉しいです。また、経営陣だけではなく、マネーフォワードの現場で働くメンバーにも、もっと知財への理解を深めてもらえたらと思っています。知財と聞くと、難しくイメージされる方もいるかもしれませんが、そういう人でも気軽に相談できるような組織にしていきたいですね。今後は全社向けにワークショップを開いたり、部外の人とも積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思っています!

板東:今行っている特許の権利化の部分を仕組み化して、質とスピードを高められるようにしたいです。将来的には特許以外の有益な情報も、部外に発信して「知財戦略部があったお陰で助かった」と思ってもらえるような取り組みをしたいです。そのためにはまずコミュニケーションが大事だと思うので、相談が来た時に可能な限りサポートしたり、万一権利化が難しい場合でも次につながるような回答をしたり、継続的に相談できる文化を作りたいです。

小日向:一番の目標は、経済産業省も推進している「知的資産経営」への寄与です。知的資産とは人材や組織力、ネットワークなど財務諸表に表れてこない、目に見えにくい経営資源の総称のことを指すといわれていて、企業の競争力の源泉となるものです。知的資産の中に技術やブランドなどの知財も含まれます。

そのために、知財戦略部では、マネーフォワードグループの強みとなる知的資産をしっかり認識し、その強みを事業や経営に役立ててもらえるよう経営陣や事業部メンバーとの連携を密に取りながら、推進していきたいと思っています。新しいビジネスが立ち上がる際には情報共有をしつつ、知財戦略部のメンバーも一緒になってビジネスを考えられる体制にしていきたいです。そのためにも、みんなで行っている競合調査やIPランドスケープの取り組みの精度をもっと高めていきたいですね。

知財戦略部のスローガンとパーパス

ー最後に、知財戦略部へ興味を持ってくださった方向けにメッセージをお願いします!

清水:変化に柔軟で風通しが良い組織だと思います。機密情報を除くと、誰か一人だけが持っている情報というのは無く、どんなことでも共有しています。チームとなってまだ1年も経っていない組織ですので、今よりも裁量を広げて活躍したいと思っている方にはオススメです!

小日向:知財戦略部のスローガンは「Growing Forward Together」です!大手企業だと、組織の構造が「特許だけ、商標だけ」など縦割りで横の連携が難しい場合もありますが、マネーフォワードの知財戦略部はそれぞれの担当が、情報を共有してディスカッションしながら進めています。挑戦したいことが出てきたら、機会を作れるように最大限努力しています。チャレンジ精神と好奇心を持っていて、チームで協力しながら進めたいという方はマネーフォワードの知財戦略部にフィットしやすいと思います。

また、知財戦略部の存在意義であるパーパスとして「We are here to help our businesses propel forward.(私たちはビジネスを前へ進めるためにここにいる)」というフレーズがあります。先程も少しお話しましたが、知的資産の情報を経営にもっと活かしてもらいたいという目標を持っています。知財戦略部の目標に共感いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡いただきたいです。

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知財戦略部のスローガン&パーパス

あとがき

インタビュー中は何度も笑いが起き、チームの仲の良さが伝わってきました。毎日実施している朝会と夕会は、コロナ渦でリモートが多くなっているからこそ、せめて1日の始めと終わりにはチームの仲間で言葉を交わしたいという小日向さんの想いから始まったそうです。このエピソードからも、知財戦略部でコミュニケーションを大事にしていることが分かります。

4人の発言に共通していたのは「挑戦」。そして、マネーフォワードの経営に貢献したいという強い想いがありました。

知財戦略部では一緒に働いてくれる仲間を募集しています。
興味のある方はお気軽にご連絡ください。

また、こちらの記事もぜひご覧ください。



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