アドバイスをもらって終わりではなく、その感覚を掴むまでは猛練習あるのみ。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㉞
第四巻 真知と臆見について
第五章 真理一般について
心的命題を取り扱うさい、ことばを使うことは避けがたく、そのとき、心的命題について与えられた事例は、すぐに単なる心的でなくなって、言辞的になるのである。
完璧なアドバイスというものは有り得ません。
なぜなら、言葉というもの自体に、感覚を100%表現するだけの力が無いからです。
例えば、「白」という色を見たことが無い人に、「白」を言葉で説明するのは無理です。
「雲の色だよ。」
なんて言っても、その人は雲も見たことが無いわけです。
じゃあどうするかといったら、実際に白い物を見てもらうしかありません。
「スーパーに行って豆腐を見ておいで」
などとアドバイスするのがベストでしょう。
このように、経験の無い人に、感覚を言葉で説明することは困難です。
できるのは、「感覚を掴む方法」を説明することだけです。
実際に感覚を掴めるかは、本人が行動するかにかかっています。
なので、アドバイスをもらっただけで満足していても、何の成長もありません。
ループドライブをブロックする方法として、
「打点は早めで、やや上からかぶせるように打って、相手の回転を利用してスーッと相手コートの深くに飛んでいく感じ。」
と説明を受けただけでは、まだやり方を理解しただけであり、感覚は掴んでいません。
アドバイスを元に、感覚を掴むまでひたすら練習をしてください。
どんなに名のあるすごい指導者にアドバイスを受けても、「ひたすら練習する」という作業は絶対に必要です。
その覚悟を持って、実際にスーパーまで走って行ってください。
未知の豆腐を求めて、不安と戦いながら、歩みを進め続けてください。
この作業は、決して人の力に頼ることはできません。
自力で、感覚を掴み取りましょう。
㉝「分からない」にもレベルがあり、レベルによってすべきことも変わる。
㉟「練習でできることが試合ではできない」のは、何か「やってない練習」があるから。
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