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「分からない」にもレベルがあり、レベルによってすべきことも変わる。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㉝

第四巻 真知と臆見について
第三章 人間の真知の範囲について

第一、観念の欠如。
第二に、私たちのもつ観念の間に発見できる結合の欠如。
第三に、私たちの観念をたどって検討することの欠如。

「レシーブが苦手…」
「サーブの回転を見極められない…」

という人は多いです。

まぁ、サーブはいろいろな回転がありますから、難しいのも当然です。



では、現状「サーブの回転が分からない」という人は、どうしたらいいでしょうか。

実は、「分からない」には3つの段階があり、段階によって対処法は変わります。

いま、自分はどの段階なのかを把握し、適切に対処しましょう。



第一は、

「そもそも何をされてるのかが分からない」

という段階です。



なんかすごい曲がってきたり、打ったらどこかに吹っ飛んで行ってしまうけども、一体何か起こっているのか分からない状態です。



この段階の人は、まず何が起きているのかを知る必要があります。

なので、誰かに「教わって」ください。



「サーブには横上回転と横下回転がある」

ということを、まずは知りましょう。



第二は、

「なぜミスしているのかが分からない」

という段階です。



ミスをした理由が分からないと、微調整もできないので、上達できません。



「横下だったから、ネットミスをした」
「横上だったから、オーバーミスをした」

など、ミスの原因と結果を結びつける必要があります。



これも、まずは「教わって」ください。

そして、

「ネットミスをしたということは、横下だったんだな。」

と、自分で反省できるようになりましょう。



第三は、

「区別がつかない」

という段階です。



横下なのか、横上なのか、ミスした後なら分かるけど、フォームを見てもさっぱり分からないという状態です。



これはもう、とにかく「たくさん経験」してください。

一般人には分からないわずかな音の違いがプロの音楽家には分かるように、サーブの見極めも職人の目が必要になります。

職人レベルの目を持つには、とにかく経験を積むしかありません。



相手のフォームをよく見て、

「横下だったかぁ…」

と反省する。

これをとにかく繰り返しましょう。



以上が、段階に応じた対処です。



第一、第二段階は、やり方が分かっていない状態なので、自分でなんとかするのは難しいです。

教わることでやり方を理解しましょう。



第三段階は、やり方は分かっているので、これ以上教わっても解決はしないでしょう。

圧倒的な練習は避けられないので、黙々と経験を積んでください。



そしてこれは、サーブレシーブに限った話ではありません。

今、自分ができないことについて、どの段階でできていないのかを把握し、適切に対処するようにしてください。


㉜未来の上達した自分をイメージすれば、今の下手な自分を愛することができる。
㉞アドバイスをもらって終わりではなく、その感覚を掴むまでは猛練習あるのみ。

ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!

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