自信をつけるには継続が必要なので、試合前日に頑張ってもしょうがない。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㊱
第四巻 真知と臆見について
第一一章 他の事物の存在の私たちの真知について
水がきのう存在したからといって、きょう存在するだろうということは必然的でなく、その点は、色あるいは泡がきのう存在したからといって、きょう存在することが必然的でないのと同じなのである。
もっとも、水の存在は、飛び抜けて確からしい。というのは、水は長く存在し続けたと観察されてきたが、泡やその上の色はすぐなくなるのである。
自分の技術に自信を持つ唯一の方法は、
「昨日も上手くいったし、一昨日も上手くいったし、」
という、成功の継続をすることです。
例えば、今あなたは家にいて、
「近所のコンビニが、今も潰れずに営業しているか。」
を考えたときに、確認しに行くこともなく、
「まぁ、そりゃ営業してるでしょう。」
と確信できます。
では、なぜ確信できるのでしょうか。
それは、昨日の帰り際に、そのコンビニが営業していたのを確認したし、一昨日も確認したし、先週も先月も去年も10年前も確認しているからです。
だから、「今日もきっと営業しているだろう」と信じて疑わないわけです。
では、昨日見た店員さんが、今も働いていると確信するでしょうか。
しないですよね。
なぜなら、昨日はその店員さんはいたけど、一昨日はいなかったからです。
つまり、自信を持つためには、
「いつもそうである。」
という経験が必要ということです。
自分のドライブに自信を持つためには、
「昨日も安定して入ってたし、一昨日も安定して入ってたし、先週も先月も安定して入ってた。」
という経験が必要です。
ということは、ドライブに自信を持ちたいがために、試合前日に頑張って練習しても、一昨日ドライブが安定していなかったのなら、もう自信を持つのは不可能です。
だったらもう、自信を持つのは潔く諦めて、さっさと飯食って寝たほうが、明日のためになります。
自信というものは、時間をかけて、丹精込めて、ようやく出来上がります。
気持ちひとつで手に入るような、簡単なものではありません。
一朝一夕で自信を掴もうとすると、挫折は不可避です。
時間をかけてじっくりと、自信を熟成させてください。
㉟「練習でできることが試合ではできない」のは、何か「やってない練習」があるから。
㊲卓球は、判断をしなければならないが、判断を急いではいけない。
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