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たくさんの人と練習することで、初対戦の相手に対応しやすくなる。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!⑭

第二巻 観念について
第十三章 単純様相について。まず、空間の単純様相について

二という観念が一の観念と別個なことは、青と熱とが別個であり、あるいは、青と熱のどちらでもある数と別個であるのと同じである。が、しかも、二の観念は、一の数というあの単純観念が反復されるだけで作られるのであり、こうした種類の反復をいっしょに結び合わすと、一ダースとか一グロスとか百万とかのような別個の単純様相が作られるのである。

「1円」を知ると、その積み重ねにより「2円」をイメージすることができ、「3円」もイメージすることができます。

「1cm」を知ると、その積み重ねにより「2cm」をイメージすることができ、「3cm」もイメージすることができます。



「1」を知ると、「2」「3」「4」を次々と知ることができるのです。

さらに積み重ねれば、「100万」も「1億」も「5無量大数」も「9999不可説不可説転」も知ることができます。



しかし、「1円」を積み重ねて「1億円」をイメージするのは、できなくはないですが、なかなかキツいです。

これがもし、「1万円」を知っていれば、「1億円」がイメージしやすくなります。

「100万円」を知っていれば、もっと「1億円」がイメージしやすくなります。



つまり、多くの数字を知るほど、他のあらゆる数字をイメージしやすくなるのです。



さて、試合では、いろいろな球質の人と対戦します。

「2」という球質の人もいれば、「800万」という球質の人もいれば、「−4000」という球質のカットマンもいます。



これに即座に対応するためには、事前に多くの球質を知っておく必要があります。

つまり、いろいろな人と練習しておく必要があります。

「1」という球質の人と練習していれば、「2」という球質にはすぐに対応できます。

「700万」という球質の人と練習していれば、「800万」という球質にはすぐに対応できます。

「マイナス」という球質に対応するには、「マイナス」という球質の人と練習しておくべきです。



近い球質を思い出すことで、あらゆる球質に対応できるのです。



これがもし、いつも同じ人と練習していたらどうでしょう。

「1」という球質ばかり経験していたらどうでしょう。



試合で「800万」の球質に対応するのに、相当苦労します。

「−4000」という球質なんて、全くイメージできないかもしれません。

一試合という時間内ではイメージを掴めず、あっさり負けてしまいます。



卓球は、何連勝もしてトーナメントを勝ち上がらないといけません。

「1」近辺の球質の人とばかり対戦することは、まぁ無いでしょう。

あらゆる球質の人と対戦することになります。

いろいろな球質の人たちに即座に対応するために、いろいろな人と練習して、いろいろな球質を知っておきましょう。


⑬注意と快苦と反復によって、身に付いたものを固定できる。
⑮今の打ち方はどれくらい良かったのか、一回一回しっかり考えよう。

ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!

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