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未来の大きな幸福より、目先の小さな幸福に目がくらんでしまう。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㉑

第二巻 観念について
第二一章 力能について

現在の快苦を未来の快苦と比較するとき、私たちはしばしば、快苦の尺度をいろいろ違う距離の位置に取って、苦の正しくない判断をするのである。いったい、近くに見える事物は、いっそう遠くにあるいっそう大きな寸法の事物より大きいと思われがちだが、快苦でも同じである。現在の快苦はともすれば勝って、距った快苦は比較にあたって不利である。

遠い未来の幸福は、小さく見えます。

目先の幸福は、大きく見えます。

だから、努力を続けることは難しいんです。



例えば、お酒を毎日飲んで、毎日吐いてしまう人がいます。

もし、お酒を飲む「快」と、吐く「苦」を正確に天秤にかけることができれば、この人は一切お酒を飲まないはずです。

しかし、目先の「快」は大きく見え、未来の「苦」は小さく見えてしまいます。

なのでこの人は、今日もお酒を飲むのです。



このように、たった数時間先の快苦でさえ、小さく見えてしまいます。



ならば、一年後の幸福は、かなり過小評価されます。



だから、努力という目先の「苦」と、上達という一年後の「快」を比べたとき、本当は快の方が大きくても、苦の方が大きく見えてしまい、努力を放棄してしまうのです。

怠惰という目先の「快」と、上達しないという一年後の「苦」を比べたとき、本当は苦の方が大きくても、快の方が大きく見えてしまい、怠惰を選んでしまうのです。



つまり、一年後の目標は、相当ハッキリ見据える必要があります。

目標の明確なビジョンを持つことによって、ようやく一年後の幸福が大きく見え、努力をし続けられるようになるのです。


⑳「感情を抑えられない」は言い訳。
㉒チャレンジすることを習慣化すれば、チャレンジしない勇気が無くなる。

ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!

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