「感情を抑えられない」は言い訳。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!⑳
第二巻 観念について
第二一章 力能について
だれにもせよ、自分の激情を統御できないと、いいかえれば、激情が湧き起こって自分を行動に駆りたてるのを防げないと、言わせない。なぜなら、王公や偉い人の前でできること(すなわち激情の統御)は、やろうとすれば自分ひとりのとき、あるいは神のみ前でできるからである。
すぐにイライラする人は、
「感情を抑えられない」
と言います。
ちょっと調子が悪いと、イライラしてしまいます。
相手にネットインを連発させると、イライラしてしまいます。
この感情をコントロールするのは不可能だと言うのです。
しかし、
「感情をコントロールできない」
そんなはずはありません。
例えば、ファミレスで店員に水をこぼされました。
「おいコラァ!おんどりゃー何してくれとんねん!」
感情を抑えられず、激怒しています。
ではもし、その店員が美男あるいは美女だったら、同じように激怒するでしょうか?
「あっ、全然大丈夫です!」
怒りをコントロールできてますよね。
あるいは、もし自分のポケットにナイフが入っていたら、その店員を刺しましたか?
「いや、さすがに捕まるようなことは…」
でも、怒りをコントロールできないなら、法律のことなんて頭によぎりませんよね。
つまり、感情はコントロールできるのです。
「感情を抑えられない」
と言う人は、感情を「利用している」だけです。
感情を利用して、上手く行かない現状から目を背けようとしているだけなんです。
必要なのは、現実に目を向ける「勇気」です。
調子が悪い原因を探す。
ネットインを連発されても勝つ方法を探す。
ここに、逃げずに立ち向かう勇気を持ちましょう。
そうすればもう、
「感情を抑えられない」
なんてことは無くなります。
⑲夢見るだけでなく、現状の不満を自覚しないと、高みを目指すことはできない。
㉑未来の大きな幸福より、目先の小さな幸福に目がくらんでしまう。
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