夢見るだけでなく、現状の不満を自覚しないと、高みを目指すことはできない。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!⑲
第二巻 観念について
第二一章 力能について
どんなに富裕は貧困より利点があるとある人間を納得させ、くらしの便利な設備は汚ない貧窮よりよいと承知させ認容させても、貧困・貧窮に甘んじて、それに落ちつかなさを見いださないかぎり、この人は動かない。
現状に不満がない限り、そこにモチベーションは生まれません。
例えば、もっと歌が上手くなれば、カッコいいし、歌で稼げるかもしれません。
そんなイメージは、誰でもできます。
しかし、ほとんどの人は、歌の練習をしません。
なぜなら、素人レベルの歌唱力でも、何も困らないからです。
普通に会社で働いて生活に困っていないし、今の素人レベルの歌唱力でもカラオケは十分楽しいからです。
歌の練習をする動機が、どこにも無いのです。
一方、ごくわずかの、
「俺の歌を世に届けたい!」
という人は、必死に歌の練習をします。
そこに強い動機がある人だけが、そこに取り組むのです。
卓球で新しい技術を身に付けるときも同じです。
YGサーブの練習を始めるときに、
「ちょっとやってみよっかなー。」
と、特に不満の無い状態で取り組むと、すぐに飽きて、練習を辞めてしまいます。
「今のサーブじゃ勝てない…」
「サーブは得意だけど、もっと極められるはずだ!」
など、現状に対する不満が高まったときに、質の高い取り組みができます。
現状への不満が、新たな取り組みの原動力ななります。
新しいチャレンジをしようか迷っているならば、それはまだ不満が弱いかもしれません。
もっと自分の中で、不満を煮えたぎらせましょう。
そして、迷う余地が無くなったとき、強いモチベーションで新たなチャレンジを始めることでしょう。
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