他人の悪いところはよく見えるが、自分の悪いところはなかなか見えない。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㉗
第二巻 観念について
第三三章 観念の連合について
だれでも、自分自身の意見や推理や行動とすこしでも違えば、こうした種類のごくささいな欠点でも他人のうちにすぐ目ざとくみつけて、理知の権威によってすぐさま難詰するだろう。ところが、その人も、自分自身の主張や行動でははるかに大きな反理知をおかしているのであり、これをけっして看取しないし、これを納得することは、たとえ全然でないまでも、ひじょうにむずかしいだろう。
他人の欠点にはよく気付くのに、自分の欠点には全然気付かない。
人間ってそんなもんですよね。
「俺のことは俺が一番よく分かってんだよ!」
なんて言う人は、自分の欠点に気付いていないことに気付いていないわけです。
でも、自分の欠点に気づけないのって、よく考えて見れば当然です。
相手のフォームは、見えます。
相手の打球は、打ち返せます。
自分のフォームは、見えません。
自分の打球は、打ち返せません。
相手には使える視覚と触覚が、自分に対しては使えない。
だから自分のことってよく分からないんです。
だったら、自分を「他人化」すれば良い。
スマホで撮れば、自分のフォームが見えます。
常に撮って、常にチェックした方が良いと思います。
自分ののイメージと、実際の動きが合致してくればオッケーです。
自分の打球を打ち返すのは、VR卓球がもっと進化すれば、できるようになるかもしれません。
まぁ現状それは無理なので、相手の反応を見ましょう。
回転や威力の具合はどうか。
逆を突けているか。
相手のことは見えるわけですから、そこから自分の打球の感じを測りましょう。
自分の卓球を自分で分かっていないと、練習メニューも間違ってしまいますし、試合での戦い方も間違ってしまいます。
自分を他人化することで、自分の卓球を理解しましょう。
㉖なんの技術か分からないことをやると、相手は混乱する。
㉘あらかじめ相手の実力を調べないと、終盤で何をすればいいのか分からなくなる。
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