ループドライブとスピードドライブの区別が意外とついていない。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㉕
第二巻 観念について
第二九章 明晰な観念と不明瞭な観念、判明な観念と混乱した観念について
ある複雑観念が少なすぎる数の単純観念から作られ、しかも、他の事物と共通する観念だけであって、そのため、複雑観念に違った名まえを与えるに足らせる違いがなくなっているときである。
引用の文章がめちゃくちゃ分かりづらいと思うんですが、要するに、
「ある物の知識が少ないと、他の物と区別できないよ。」
ということです。
例えば、「リンゴ」という物に関して、
・赤い
・甘い
という知識しか無いと、イチゴやさくらんぼなどと区別がつきません。
・身は黄色っぽい白
・拳より数周り大きい
・酸味もある
・シャリシャリする
・青森県弘前市が主な産地
・見た目は女性なのに大友康平のモノマネをする
など、知識が増えれば、他の物と混同しなくなります。
例えば、「ループドライブ」に関して、
・上回転のボール
という知識しか無いと、「スピードドライブ」との区別がつきません。
これ、
「それぐらい区別してるわ!」
と思うかもしれませんが、意外とできてないんですよ。
頭では分かっているつもりでも、それが打ち方に反映されていなかったりするんです。
というのも、
「上回転のボール」
という知識しか無いと、ループドライブが来ようが、スピードドライブが来ようが、同じラケット面でブロックをしに行ってしまいます。
なので、スピードドライブに対してはブロックできても、ループドライブに対しては全部オーバーミスをしてしまうのです。
頭では「ループドライブの方が回転が強い」と分かっていても、打ち方に反映できていないなら、それはもう「分かっていない」のです。
そうならないためにも、知識を増やしましょう。
・打点を落として打ってくる
・回転量が多い
・遅くて山なり
・ラケット面をかぶせる
・早い打点で返す
という感じで知識を増やしていくと、スピードドライブと区別でき、返せるようになってきます。
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