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「知覚」をすればするほど、上達は速くなる。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!⑫

第二巻 観念について
第九章 知覚について

知覚は知識の第一歩・第一段階で、知識の全材料の入口だから、(中略)どんな人間も、そのもつ感官が少数であれば少数なほど、また、感官の作る印銘が少数で鈍ければそうであるほど、さらにまた、印銘について行使される機能が鈍ければ鈍いほど、そうした者は、ある人々に見いだされるはずの知識よりいっそう遠ざかっているのである。

卓球は、まず知覚することで上手くなっていきます。

得た感覚を元に、試行錯誤して、微調整することで、技術がものになっていきます。



上達の速い人は、意識的にしろ無意識にしろ、これができています。

ちゃんと相手を見て知覚しています。

ちゃんと打球感を知覚しています。

そして、ちゃんと頭の中で検証し、微調整を繰り返しています。



この作業を、ちゃんとやっています。



これはきっと、普段の生活の中で身に付いたものなんだと思います。

スポーツ選手のモノマネをしてみるとか、ダンスをしてみるとか、他にもまぁいろいろあるでしょう。



・何か対象をよく観察する

・自分の体を正確に動かす



これが身に付いている人は、卓球の上達も速い気がします。



逆に、上達の遅い人は、知覚する努力をしていません。

「なんでできないんだろう…」

とは言いつつも、できない理由を探そうとしないのです。



というより正確には、「探そうとしない」んではなく「探せない」んです。



こういう人はそもそも、相手のフォームを見ていないし、打球感を感じでいません。

何の情報も仕入れられていません。

だから、できない理由を探しようがないのです。



相手のフォームは、確かに視界に入っています。

打球感は、確かに感じでいます。



しかし、ただそれだけであって、

「どういうフォームだったか」

「どういう打球感だったか」

を知覚できていません。



それはもう、見ていない、感じていないのと同じことです。

だから、内省もできないし、微調整もできません。

だから上達しないのです。



上達の第一歩は、知覚することです。

まずは五感をオープンにして、大量の情報を仕入れるように努めましょう。


⑪考えなくても動けるレベルになるまで、ひたすら慣れよう。
⑬注意と快苦と反復によって、身に付いたものを固定できる。

ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!

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