アドバイスを盲信せず、自分で噛み砕くことが大事。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!⑤
第一巻 生得思念について
第四章 理論的と実践的の双方の生得原理にかんする別の考察
だれしそのもつ学知は自分が真実に知り了解するだけに限られる。
信ずるだけの、言われるままに信用するようなものは、ただの切れはしにすぎない。
ほとんどの人は、イメージと実際の動きにギャップがあります。
そして、誰かから貰ったアドバイスは、アドバイスした人のイメージに由来するものです。
なのでこれを、自分のイメージに合わせて調整する必要があります。
例えば、ドライブに関して、
「台と水平に振る」
とアドバイスされたとします。
しかし、実際のドライブは、下から上にスイングします。
つまり、アドバイスした人は、「水平」というイメージを持つと、ちょうど良く下から上にスイングできるのです。
一方あなたは、アドバイス通りに水平に振ります。
すると、全部ネットに直行してしまいます。
あなたは、水平のイメージを持つと、上から下にスイングしてしまうのです。
このように、同じイメージを持っても、実際の動きは人によってバラバラです。
このギャップを、自分で調整する必要があります。
全部ネットに直行してしまうなら、イメージを「水平」からだんだん「下から上」に調整していき、ちょうど良いイメージを目指します。
こうして、自分なりの正解を導くことによって、技術は身に付くのです。
人のアドバイスを盲信していると、このギャップはいつまで経っても埋まりません。
アドバイスを元に自分で考えて、微調整をしていくことが大切です。
「頭を使え!」
と、よく言われます。
しかし、頭の使い方が分からない人も多いでしょう。
まずはこの微調整に、頭を使ってみてください。
④センスのある人は「なんとなく最初からできちゃう」のではなく「体を指示通りに動かせる」。
⑥思考停止して楽になりたいから、「生まれつき」という言葉を言い訳に使う。
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