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自分の打球だけでなく、相手のリアクションも観察しよう。│ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!㉓

第二巻 観念について
第二三章 実体の私たちの複雑観念について

たとえば、私たちは自分の感官によって火のうちにその色と熱を直接に知覚する。
(中略)
また、私たちは(木材を火で焼いて作る)木炭の色と砕けやすさも自分の感官で知覚する。
(中略)
火は、前者(すなわち火自身の色と熱)によって直接に、後者(すなわち木炭の色と砕けやすさ)によって間接に、それらいろいろの力能を私たちに知らせる。

あらゆるものには、様々な特徴があります。

そして、その特徴には、そのもの自体に見られるものもあれば、他者の反応に見られるものもあります。



例えば、メロンには、

・丸い
・緑色
・網目がある

など、メロン自体に見られる特徴もあれば、

・甘い

など、人間が反応することで分かる特徴もあります。



このように、ものの特徴を把握するには、この2つをしっかり観察する必要があります。



例えば、フォアクロスのドライブと、フォアストレートのドライブを、あなたが打ちます。



クロスのドライブは、

・回転が強い
・威力がある

という特徴が、ドライブ自体に見られます。



ストレートのドライブは、

・回転量は普通
・威力は弱い

という特徴が、ドライブ自体に見られます。



ドライブ自体の特徴だけを見れば、クロスに打った方が良さそうです。

しかし、相手のリアクションを見てみると、



クロスのドライブは、

・相手はタイミングが合いやすい



ストレートのドライブは、

・相手は逆を突かれやすい



という特徴が見られました。

ということは、ストレートに打った方が有効だということになります。



このように、もの自体の特徴だけを見ていると、ものの本当の価値をしばしば見誤ります。

でも、これをやっちゃうんです。



サーブ練習をするときに、

・回転量が増すようにする
・ロングサーブが速くなるようにする

など、サーブ自体の特徴だけに着目しがちです。



ドライブ練習をするときに、

・威力が増すように
・コントロールが良くなるように

など、ドライブ自体の特徴だけに着目しがちです。



しかし、相手のリアクションも、同じくらい着目しないといけません。

サーブの回転やコースで逆を突けているか。

ドライブのスピードや回転やコースで相手の読みを外せているか。

そういったところも、常にしっかり見るようにしましょう。


㉒チャレンジすることを習慣化すれば、チャレンジしない勇気が無くなる。
㉔目と手が敏感になり、感覚をしっかり記憶すれば、微調整ができる。

ジョン・ロックの『人間知性論』を卓球にフル活用しよう!

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