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[SS]居場所

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2023年11月の記事一覧

明日から12月、今年は暖冬で気温も高い、今日も11月下旬と言うのに20℃近い、明日から本格的に寒くなる。クラスの友達がアドベントカレンダーを購入して、クリスマスを楽しみたいと話す。僕ももうそんな季節だなと感じた、来年は受験があるので、友達とイベント気分を楽しみたい。半袖を終おう。

夕方から夜にかけて急に冷え込んだ、部活帰りにコンビニで豚まんを買って外に出ると雪になっている、初雪である。友人からLINEが届く、明日の部活は中止らしい。向かいの道路に同じクラスの君が歩いているのが見えた。僕は急いで後を追いかける、white Christmas君と話がしたいよ。

彼は僕の希望を叶える事はないです、例え僕が何を成し遂げたとしても彼は無言である。だから他人も同じ対応をする。僕が彼を認めて、何者でもない僕を変えるしかない。彼に認められない限り、僕は亡くなるまで1人で生きなければならない。そうなるのは嫌である、僕は彼と最後の景色を観たいのである。

私のアイドル推し生活を支援してくれていたのが、グラウンドスタッフの仕事でした、私は見知らぬ他人に裸を見している様で、毎日恥ずかしかったですけど、他人にサービスしていて、私の力が分散しているので集中したかったです。私も彼と出会えて以前より、私の神について真剣に考える様になりました。

私は彼のアイドルとしての成功を導く事ができます、その自信があるのです、だから彼もこちらを向いています。その一方で彼の事が好きだから、彼と暮らしたいと言う感情が湧くのだと思います。私の居場所に辿り着くのに、彼の想いを実現させないといけないと思います、不確かな未知数の感情もあります。

彼はまるで子供で病人です。彼を受け入れなかった、僕に腹を立てている。僕は幻聴に悩んで50年たつ、それを理解する物語を書きたいけど、彼は心理面接を受けてくれるだろうか。僕は第二弾のエッセイを書こうとしている、彼と同じで静かで大人しい病人の子供だと認めます。彼とやり直すつもりである。

私の想いも紹介する、和歌山・熊野の事を最近よく思い出します、都会にいると熊野にいる頃とは違う感情の渦があります、それは働いても感じるし、アイドルの側で忘れている他人の悪意とも異なる、私の歩いていく道を照らす衝動である。私の中で熊野の場所で彼と暮らしたい気持ちが頭の隅にあるのです。

高校を卒業するまで過ごした熊野の阿弥陀仏とアイドルである彼と対話する日々、阿弥陀仏と彼も私が生きるのに充分な満足をくれたよ、当たり前の様に目の前にある世界がとても運命的である気がした。グラウンドスタッフの仕事が身体を売ってお金を稼いでいる気がして、価値のある居場所へ移りたかった。

僕はタレントではないですよね。世界で踊りたいらしいけど、映画をとるのが好きなのはしょうがないとして、創作大賞で認められる文章を書いて何がしたいの?彼は僕を褒めないし、助けるつもりもないよ。今までの僕の言動を見ていれば、とてもいい加減な事が分かる、これ以上彼を惑わさないで下さいね。

私は彼を純粋に好きになる様に心がけました、ファンとして彼の方を向きたかったのです。彼のアイドルとしての姿が見えてくると思いました、彼にも神様とゆっくり対話できる時間を作ってあげたい。彼女は彼を大事にした方が良い、私を支えてくれる存在になると思う、私は得意な事をするだけよと話した。

私は彼にどうしたいの?と尋ねました、彼は東京に行きたいと答えました。私は彼の神様は誰なの?と聞いた、彼はアイドルじゃないけど、マイケルジャクソンのスリラーをカバーできる様なアーティストになりたいと答えましたよ。私は大きな夢ね、でも希望があるって良いわよね、悪意を感じないじゃない。

彼が居なくなって4日経つけど、友人や彼女、Mさんと少し話した。何となくだけど、彼は僕の事を守ろうとしていると感じている、だから現れない気がするのだ。彼は、必要な時には必ず登場する気がしている。僕も父と子の物語を書いていて、彼の気配を感じて理解した空気を信じて、創作活動を続けます。

彼と舞台袖で話をして、将来の事を対話していると、彼も劇場で人気者になるべくファンの子が欲しいみたいでした。私は周囲の子と同列に扱われるのが嫌だったので、推し面会には彼が来て欲しいと言う時だけ出席していました。舞台は可能な限り観て、気づいた事をメモして劇場でのサポートをしています。

自分の事を応援して欲しいと言うアイドルが多い中で、彼は周囲に気遣いができる人でした、何より大阪の劇場の事を大切に思ってくれています。私と同じ気持ちだと思いました、アイドルの居場所であるこの舞台に感謝しているのは、アイドルだけじゃなくて、私も同じです。彼の事が応援したくなりました。