見出し画像

踊る屋台パーティー


『日本のまちで屋台が踊る』

『日本のまちで屋台が踊る』という本を最近読んだ。
ON READINGのSNSとかでその本の存在は知っていたし、マツコデラックスの番組で屋台がフィーチャーされてたり、最近販売している屋台が思ったより売れてたりで、なにか世間が屋台づいているなと感じていたところ。

買おうかなって思いつつスルーしてましたが、TABのスタッフが購入したって教えてくれて、読み終わったところを借りて読んだんですがまあスルッと読めた。

個人的な主観による要約をすると、今後の世の中で多様性や寛容性が重視されていわゆる『生きづらい人』が減ったらいいねっていう世の中を成立させるってことは、いま存在している境界や線引きみたいなものを部分的に曖昧にしていく必要があって、考え方もそうなんだけど物理的な場所だったりそこで行われる行為に関しても同様なことが言えると考えたとき、『屋台』という装置はとても有効的にはたらくねってことが書いてあったなという印象。

『屋台』に対する、視点・視野・視座のアップデート

この本読むまでは、TABで設計してる屋台とか什器っていうのは、新たな経済活動のインフラみたいなイメージで認識してた。だから何というかいわゆる現行の消費活動の延長になってるなっていうのがどうもしっくり来てなかった。まあそのベクトルも重要ではあるのですが、一応株式会社なので。

しかし読後に今一度『屋台』の存在意義を考えたところ、もうちょい世の中のセーフティネットというか、余白的なものを成立させるための装置としての価値を新たに見出すことができるように思えた。タイヤがついてることの意味とか興味深くて、早いとこタイヤ付き屋台作ってみようとも思った。

インフォーマルエコノミーをはじめとした世の中のフォーマルな仕組みから少しはずれたものの重要性を認識することができたし、インフォーマルと呼ばれるものの存在価値が認められたり、高まったりしたとき、どう社会に組み込まれていくか。その時の物理的装置だったり空間をつくれたら楽しそうだし、そのプロセスそのものが、自分の興味のある『DIY』とか『independent』の精神やTABでつくってる家具とかにマッチしたムーブメントになりうるんじゃないかと感じた。

『踊る屋台パーティー』への参戦

てなことを読後に考えてた時に、本購入したスタッフから本の著者が主催の『踊る屋台パーティー』なるものが大阪で開催されると教えてもらう。

この本読んだスタッフと自分は直感で、
「あ、これゲリラで屋台組んで物売ったりしていいイベントだ」
とわかるイベントのように思えたので、開催3日前に知って1日考えてとりあえず行くこと決定した後、イベント主催者に「遊びに行きます!」とメッセージ送ってもらったらば、返信の最後に
(屋台持ってきて、なにか売っていただいても大丈夫ですよ笑)
と予想通りのテキストが。

というわけで屋台やら、周辺のプロダクトのキットひっさげて会場に飛び込みました。

場所はβ本町橋。川沿いの高架下という素敵なロケーション。
空いてるスペースを見つけて、隣の屋台出店者に挨拶かわしつつ屋台をスピーディに設置。我ながらまあよくできたキットであると再認識。
TABでつくってるホッケー台とか卓球台持っていけばさらに楽しめたかも!とは思った。

イベントの様子はこちらのinstagramをご覧ください。

参加した昼過ぎからイベント終了の時間まで、様々な主催者・出店者・来場者と濃密な時間を過ごせたイベントでした。そして屋台をはじめとしたTABの什器に対する視点も鋭く(主催者曰くみんな角材マニア…)いろんな意見も聞けたり、プロダクト購入していただけたりで本当に来てよかったなと。あとやはり関西のパワーを感じた。同行してくれた2人が関西出身でとても助かった…。

そんなこんなでいろいろモチベーション沸いた1日でした。
本購入してイベントも教えてくれたスタッフにはマジ感謝しかないです…。

というわけでTABの屋台記事のほうもぜひ一読いただけたらと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?