見出し画像

子供とヨガについて

僕はたまに
ふと思うことがあります。
それは
子供の頃からヨガを知っていたらどうだったんだろう?
ということです。

勉強しようと思って身につけた
後付けの知識と
いつのまにか自分を形成していた
ネイティブな知識とでは
やはり違うのではないか?
とよく考えたりしています。

幼少期からヨガに触れていたら
ネイティブな英語を話すように
ネイティブなヨガの考え方が出来るのかな?
と思い
今日はそんなお話をしたいと思います。


知っているとやっているは違う

ヨガの倫理や哲学を学んでいくと
子供の頃親に言われていたことを
また改めて言われているような感じになります。

例えば
ヨガをする全ての人が守るべき掟とされているのが
この5つです。

▪︎暴力はダメ
▪︎真実でいなさい
▪︎盗んじゃダメ
▪︎禁欲しなさい
▪︎持ちすぎ貰いすぎはダメ

こうやって平たく並べてみると
全部知ってる!
そんなの当たり前じゃん!
となるのですが
「知っている」と「やっている」は
違います。

こういう当たり前の教えは
当たり前だからこそ
忘れやすい掟であり
知っているけど疎かにしやすい掟でもあります。

何十年という月日をかけて蓄積してきた
認知のパターンと
行動のパターンは
なかなか変えることが出来ません。


極端な話
30年間泥棒をして生活をしてきた人が
ヨガに出会い
アステーヤ(盗んじゃダメ)という掟を習ったとしても
おそらく次の日もまた泥棒をするでしょう。

「知っているから出来る」
ということではありません。

蓄積された認知と行動のパターンは
なかなか変えることが出来ないのです。


ネイティブ・ヨーギー

子供の頃から常にヨガの教えに触れている子供
つまり
「ネイティブ・ヨーギー」の良いところは
常にこういった掟に触れる機会があるという点です。

大人になっていく過程で形成されていく
認知と行動のパターンを
ヨガという主成分で形成していくわけですから
先ほど挙げたような5つの掟を
知識として得るのではなく
もっと深い「アイデンティティ」のようなものとして
自分を作り上げていくことが出来ます。

お子さんがいらっしゃる方であれば
よくあると思いますが
たまにお子さんの言動に
ハッと気付かされることはありませんか?

もちろん子供だから
バカやったり
バレバレのウソついたり
いろいろヤンチャしたりすると思います。

ですが
それはパッとテレビつけて
急にドラマのワンシーンを観ているようなもので
そこだけ切り取ったら
「ダメなこと」をしているように観えますが
ストーリー全体を観たら
そのワンシーンも
ネイティブ・ヨーギーならではの
「表現」だったりします。

アイデンティティとしてヨガが擦り込まれている子供は
「ダメなこと」はしません。

それを「ダメ」と判断しているのは
後付け知識で出来たヨーギーである僕たち親なので
こちらの判断の方が間違っていることが
あるかもしれませんね。

そう考えると
ウチには娘が二人いますが
ネイティブ・ヨーギーの娘二人には
敵わないなと思いますし
そんな娘二人からたくさん教わろうと思っています。

神秘的なヨガの話では
「前世では親子は逆の関係性だった」
と言われたりします。
(※信じるか信じないかは、あなた次第ですw)

そう思うと
やはり大人は子供から学んでいるということも
忘れてはいけないですし
そんな子供たちがすくすく育っていく環境を作らなきゃいけないなと
感じますね。

そして
その環境作りの一つに
ヨガがあるといいなと思います。


ネイティブ・ヨーギーのための掟

最後に
子供用アシュターンガ・ヨーガ(8つの教え)
を考えてみました。
ネイティブ・ヨーギーのための土台の教えですね。

①決まりごとをきちんと守る。
②その決まりごとは時と場合によって変える。
③背筋を伸ばす。
④深呼吸をする。
⑤他人と比べない。
⑥一つのことに一生懸命取り組む。
⑦頑張りすぎない。
⑧全ての出来事に感謝する。

子供と一言で言っても
様々な年代があるので
一概には言えませんが
こうやって改めて可視化すると
大切なことってやっぱりシンプルで
自分の子供に知って欲しいことは
あまり多くはないのだなと感じます。

もしかしたら
現代の大人は
子供に対して
多くを求め過ぎているのかもしれませんね。

おわり

画像1

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?