ヨガの効果を得るには(後編)
前編に続き、ヨガの効果を得るための条件について書きました。
ヨガの恩恵を受ける条件
「シヴァ・サンヒター」というヨガ経典では
ヨガの恩恵を受けるためには
6つの条件があるといっています。
①必ず成功するであろうという信念
②ヨガそのものに対する信頼の念
③師匠を敬う
④平等心を持つ
⑤感覚器官の抑制
⑥摂食
前編では①②③を解説しました。
今回は④⑤⑥の解説です。
④平等心を持つ
光があるから影が存在するように
幸せがあるから不幸が存在します。
対極にあるように見えるモノやコトは
本質的には同じ材料出来ています。
これはまさに「人間万事塞翁が馬」です。
このことわざの由来になったエピソードを
簡単に話します。
・・・
むかーしむかし、馬が高価であった時代に(※馬がいる=裕福)、ある村に住んでいたお爺さんの馬が山へ逃げてしまいました。
貧乏になってしまったお爺さんは、たいそう落ち込むかと思いきや、特に変わった様子はありませんでした。
するとその数日後、逃げた一頭の馬は山の中で群れを作り、大勢の馬を引き連れてお爺さんのところへ戻ってきて、お爺さんは大金持ちになりました。
大金持ちになったお爺さんは、大喜びするかと思いきや、特に変わった様子はありませんでした。
するとその数日後、その馬に乗っていた孫が落馬して、足を骨折してしまいました。
孫に怪我をさせてしまったお爺さんは、落ち込むかと思いきや、特に変わった様子はありませんでした。
するとその数日後、お爺さんが住む村に、違う村の人たちが戦を迫ってきました。若い衆は強制的に戦に出向かなくてはいけないのですが、お爺さんの孫は足を骨折していたため、戦に行くことを免れました。
結果お爺さんの村は戦に敗れ、お爺さんと孫だけが無事生き残りましたとさ。
・・・
その結果が
「良い」か「悪い」かなんて
誰にもわかりません。
この話のように
一瞬で逆転することも
よくあります。
だから
「結果に対して平等でいなさい」
と言っているのが
この④の教えです。
善し悪しは
コインの表と裏のようなものです。
宙に投げたら
表に出ることもあれば
裏に出ることもある。
でもそのどちらにせよ
コインはコイン
ということですね。
⑤感覚器官の抑制
ヨガを学ぶとき
必ずと言っていいほど
出てくる教えは
この「感覚器官の抑制」です。
感覚器官とは
僕たちが今観ているこの世界を
認識する器官であり
その世界で行動を起こす器官です。
つまり
外の世界の情報収集をうまく抑制し
そして行動を精査しなさいという教えです。
モノと情報が溢れている現代においては
最も重要なテクニック
と言ってもいいかもしれませんね。
最近よく
「デジタルデトックス」
という言葉を耳にします。
僕も約2週間ほど
スマホやPCを極力触らないような生活を
した時期がありましたが
余計な情報がインプットされず
その結果余計なアウトプットをせず済んで
エネルギーをうまく活用出来たような気がしています。
⑥摂食
ヨガの効果を得るための
最後の条件は
食事です。
これは文字通り
節度ある食事をしなさい
という教えです。
具体的には
・腹八分目までにしておく
・新鮮なものを食べる
・食べられることに感謝して食べる
といった内容です。
ヨガとかインドとか関係なく
僕たちが子供の頃から
よく言われてきたことですね。
「あなたは、あなたが食べたものである」
と言われます。
かと言って
食べることに固執し過ぎてしまうと
それは⑤の感覚器官を上手に抑制出来ていない
ということになるので
前編の記事から紹介した
①〜⑥をバランスよく理解していきたいですね。
まとめ
以上
ヨガの効果を得るための
6条件をご紹介しました。
何かヒントになっていたら幸いです。
やはり一番大事なのは
第一条件として挙げられている
「信念」を持つことかなと思います。
おわり
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