エチオピア旅道中
世界一周バックパッカーをしていた頃に訪れた国、エチオピア。
もうここは色んなことが多すぎて、多分書ききれないほどネタが沢山ある。
ちなみに、私は南米⇨中米⇨ヨーロッパ⇨中東⇨アフリカという流れで、
バックパックを背負って回っていたので、エチオピアはだいたい日本を出て
から1年くらい経過して入った国である。
ずっとバックパックライフが続いて、精神的にも身体的にも疲労がたまって
いたのだろうか。。
エチオピアで何回か爆発してしまった。
アフリカの南部アルバミンチを回り終えて、首都のアディスアベバへ戻る途
中の町、アワサでのこと。
『さ、首都に戻って、明日はアフリカを出る飛行機に乗らなきゃな、と』
そう思い、中距離バス停で既に手に入れたチケットを持ってバス停で待って
いた。
しかし、、、、、
待てど、待てどバスが来ない。
まあ、よくあることだから気長に待ちますか。と構えて待つこと1時間。
来ない!バスがー!!
またさらに待つこと1時間。一向にバスが来ない。
アワサから首都アディスアベバへはバスでおよそ6−8時間基本的にかかる。
いや、現地の人が言う時間は結構アバウトで、
その倍かかることもよくある。
それに夜に首都に到着するのは、どうしても避けたい。
なぜって?
-バス強盗に遭う可能性がある
-道が舗装されておらず、バス事故に遭う可能性がある
-ちょうど雨季で、タイヤがはまる可能性がある
-夜に着くと、泊まる宿を探せれない。
こういう点から、これ以上遅れてバスが来るのは、待てなかった。
しかも明日の朝にはアフリカを出る国際線のフライトを控えていた。
もう待てない!と思ったら、一部始終私の様子をうかがっていた隣のアフリカ人の年配の男性が言った。
『君は何をそんなに急いでいるの?時間はたっぷりある』
半分キレかかっていた私だが、この言葉を聞いて何故か空気が抜けたように納得してしまった。
『そうだね。おじさんが言う通りだね」
もしバスが来なくても、明日フライトに間に合わなくても何のこっちゃ。
またチケットを取り直せば良い。単純に。
きっと歩いても、走っても距離も同じ。たどり着く時間も同じであろう。
それからも旅をしている時にふと、この言葉を思い出す。
今はコロナ渦で旅行も気軽に行けないが、
この言葉は一生、私とともに歩んでいくと思う。
すぐに事を済ませれば、時間を有効活用したように満足できるが、
本物の時間の使い方はたっぷりある時間の中で、瞬間瞬間で味わっていくも
のなんだと思う。#
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