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初めてのヨーロッパ#9 雨の日のトレドと陶器のお店

トレドは世界遺産にもなっている古都で、「スペインに一日しかいられないのなら、迷わずトレドへ 行け」という言葉があるほど、魅力あふれる場所らしい。

マドリードからバスに乗って、トレドへ行ってみよう。

到着すると、バルセロナやマドリードとは全然違って、レンガ作りの家が建ち並び、少し丘に登るだけで、絵になる風景。

雨で少し曇り空ではあったけど、美しい景色。


いろいろと散策していると、お店を見つけた。

外観からして、絶対かわいいお店!ってときめくのはまだ早い。
なかに入ってみると、お客さんは誰もおらず、店主のお兄さんがギターを弾いて歌をうたっていた。なんと素敵な。

大きくはないお店で、色鮮やかで壁いっぱいに飾られたお皿やアズレージョに見惚れていると、お兄さんがこっちにもあるよと奥のドアを開けてくれる。
なんと地下に続く階段があって、奥には陶器の宝庫が広がっていた...!

秘密の部屋を見せてもらったような驚きに、英語全然喋れないけど思わず「Surprise!」って言葉が出た。(surprisedがたぶん正しい。)

まるで洞窟のなかの博物館
細やかな絵を描かれたものも

ひとりウキウキ冒険気分で、この感動的な陶器の世界に浸らせてもらった。

全て手作りでひとつひとつ絵付けをしていることと、陶器を叩いてみせて丈夫でなかなか割れないよみたいなことをお兄さんが教えてくれた。

どれも素敵でたくさん買って帰りたかったけれど、迷いに迷って小さいお皿をふたつと、花瓶になりそうなポットの形のものを購入。
いいのを選んだねってたぶん言ってくれて、嬉しい。

内緒にしておきたいようなお店に出会えて、雨の日の気分もちょっとハッピーになったのでした。

降ったり止んだりの雨だったけど、最後に対岸側からの絶景を見に行こうとしていたとき急に晴れてきた。少しでも青空が見れて嬉しくなる。

トレドの街を囲むタホ川

ビューポイントまではバスを待っていたけど、何分待ってもバスが来ないので諦めて、駅まで歩いてそこからタクシーで行くことに。

トレドの駅舎もまたきれい。

タクシーで丘を登っていって、トレドの街全体が見渡せる展望台、Mirador del Valle(ミラドール デル バイエ)へ。

街が浮かんでいるみたい

タクシーのおっちゃんが写真を撮ってくれたあと、もうちょっとゆっくりしたかったけど、そのあいだもメーターは上がり続けていると思うとあんまり長居できず、さっさと丘を降りることになる。

でもこの距離歩くのは大変だし、タクシーから見る景色も新鮮だったから良かったかな。

そんな感じでトレドを楽しめたので、雨だったけどわざわざ行って良かったな〜。

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