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中国語のヒアリングができないのは耳のせいじゃないのでは?

中国語を勉強している同僚や友人から寄せられる相談が、
「聞き取りを鍛えるためにいいドラマとか映画とかないですか?」
というもの。

しかし、これも回答に窮する。

正直に言えば「中国語のものなら全部見て聞いとけ」である。
聞いたり見たりしたものは、たぶん、どっかで役に立つだろう。

ただ、少しまじめに考えてみよう。
中国語のヒアリングができないのは、聞く数が少ないから、耳が慣れていないからだけだろうか?

足りていないのはヒアリング能力なのか?

そこで仮説として思いついたのが「データベースが足りていない」というものである。

まずプロセスを考えてみよう。

中国語で耳に入ってくる

頭の中でピンイン変換する

脳内でピンインに該当する漢字、単語を探し当てはめる

意味を理解する

これはほぼ、誰も同じのはず。

ここで「聞き取れない」人は
1.ピンイン変換でつまずく
2.ピンインを漢字・単語変換できない
のいずれかであるように思う。

まず、1のケースだが、これはもう、もう一回ピンイン徹底的にやり直す、もしくは耳に入ってきた中国語を全部ピンインで書き出す練習でもしておこう。

ピンインを覚えるメリット(敢えて大切さとは言わない)は後日、気が向いたら書いてみようと思う。

データベースを増やさないとしょうがない。

問題は2である。
ピンインを漢字・単語変換できない理由の大部分は「中国語の単語量」の不足。
すなわち脳内データベースの不足である。

耳とは別問題。

どんなに耳に音が入ってきても、それに該当する単語が頭の中に存在していないと、脳内でピンインを単語化することはできないのである。
簡単に言えば、音は聞き取れても、
脳内の単語量が増えないと、永遠に「聞き取ることは不可能」なのである。

増やし方については、この前の記事に書いているので、そちらを参考にされたい。

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中国語の単語、文法を身に付けた結果になったコトについて

対策としては、一つしかない。
とにかく知っている単語を増やす。

知っての通り、「天然ヲバカ」の私の場合は、まじめに単語帳や教科書などを定期的に見て覚えるなとという高等技術はできなかった。

なので、何度か述べているように日常的に見にするもの、している動作、ニュースや日本で見かけたものを調べ、その物や事、動作からなるべくたくさんの言葉を連想し、それを中国語にして、中国語で説明することを習慣化するしか方法がなかったのである。

ただ、私にとっておバカ兼「妄想族」であることが幸いした。
とにかくキーワードを連想していて、その都度調べていたら、連想できる言葉の数が、すなわち自身の中国語データベースになっていった、というわけである(相変わらずの結果論)。

まぁ、もちろんテレビ(ネット)ドラマや映画、あとはネットラジオなどをひたすら聞くのもいいだろう。
しかし「聞いているだけ」では意味がないんじゃないかな~と思う。

聞きながら頭の中でピンイン化を通じた音の単語(漢字)化ができているか。わからない言葉の意味や物事は必ず調べて(特に中国語の資料で調べるのが良い)、脳内の中国語データを増やすことを続ける。

そういう事なんだと思う。

まぁ、ある意味、バカにならないとできないんだけどねww

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