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「カンボジアで食べるかき氷」
世界一周85日目(9/21)
徐々にアンコールワットのあるシェムリアップへと近づいていく。
ここまでのカンボジアの旅はいわゆる「タメ」だ。
「タメ」ってほらー、「喰いだめ」とか「寝タメ」とか「タメ撃ち」とか言わない?あっ、僕まともにロックマンやったことないんですけど笑。
とにかく、カンボジアを旅する人は必ずと言っていいほどアンコールワットを訪れるだろう。そのアンコールワットを「パパッ」と見てしまうのではなくカンボジアの旅の集大成として僕はシェムリアップにはすぐ行かずにカンボジアの他の場所を旅してきたわけだ。早い話、もったいつけてるわけだ。
日中の活動時間を確保するために僕は朝7時45分のバスに乗って次なる目的地Battumbang(バタンバン)へ向かう事にした。
シミさんのリサーチによりますと、カンボジア第二の都市らしくてですね、コロニアルなフランス建築が見れるらしいのです。という情報をここに着いてからwikit travelで知りました笑。
バスの中では爆睡。睡眠に磨きがかかったようだ。隣りの席に乗客がいなかったのもあるが「夢」にうなされるくらい寝てましたもん。
下車し忘れて、そのまま遠くへ運ばれる夢で「はうわっ!」って起きたらバタンバンだったよ笑。あぶね〜っ...。
さてと、まずは宿探しだ。
マップアプリに出ているような有名どころはどこもシングルルーム5ドルだった。いやいや!どこか4ドル以下の宿があるはずだ!
食費がかかってる分だけこういうところで節約せんと!
バタンバンの町は分かりやすく区画化されており、安宿は大体、大通りからちょっとはずれた場所にある。大通りを外れた路地でゲストハウスの文字を発見した。一泊いくらかと尋ねてみると4ドル。
「じゃあここにします」と案内された部屋はー...ここは独房か!?
一眼の写真では明るめに写っているが窓には(プライバシーを確保するためだろうか?)黒い板で光が入らないようになっている。かといって中の照明が明るいわけではない。本を読むのも精一杯。そして水道はシャワーのノズルのみ。歯磨きもここか...トイレは溜置きの水をしゃくですくって流すタイプだ。もちろん、Wi-Fiもない。そしてごみ箱すらなかった。
宿の女のコが思い出したように「free water♪(ニコッ)」と冷えた水を差し出してくれた。僕は明日になったら即宿を移ることを決心した。
ここで僕が理解したことはWi-Fiがあって一人に一部屋割り当てられてそれなりに環境の整った宿が最低でも5ドル。何かが足りない宿は4ドル以下ということだ。中にはもちろん観光客向けに安くて環境も整った良心的な宿もある。カンポットのドミトリーなんてそうだった。
僕は諦めてバックパックを置き、近くのカフェで0.5ドルのブラックコーヒーをすすりながら日記を書いて一息つくと町を歩いてみることにした。
この町の道路はデコボコしていてスケボー向きじゃない。
歩いてどこまでまわれるだろう?
まず目についたのはお寺だ。
中に入ると壁一面に宗教画が描かれており、西洋の教会との共通点を発見した。比較的最近のお寺なのかもしれない。
数々の鉄クズで作られたナーガの像は見ごたえがあった。
川を渡り、
プチバイヨンを見た後ー、
バタンバンのデカいオブジェを見てー...
「…」
カンボジアの町にはかならずひとつ面白いオブジェがあるわ...期待を裏切らない笑。
町外れのローカルな場所も歩いてみた。
交通量もぐんと減り、のんびりとした雰囲気。青草が風になびく。エンドレスで朗々としたばあちゃんの歌声がスピーカーから流れてくる。
途中で見つけたかき氷屋さん。
カンボジアにもかき氷はあるんだね。日本を思い出しながら食べた。まだまだこっちは暑い。
旧知事官邸の前で新郎新婦が写真撮影をしていた。
「Congratulation!」
「Thank you!」
お寺に入るとインスト音楽がリピート再生で流れていた。これを聴いていてお祈りに集中できるのだろうか。頭がおかしくなっちゃわないか?いや、だからこそ悟りに近づけるのであろうか?
相変わらずカンボジアのお寺には変な像がたくさんある。
僕は理解した。お寺には像があるものなんだと。そしてツッコんじゃいけないんだと。
歩きまわって擦れた足を引きずって僕は宿に帰った。
部屋が暗すぎるので机を外に持ち出して漫画製作。みんな興味津々で僕のことを見る。
日が落ちて光が十分になくなると僕は撤収し、外にギターを持ち出して弾いた。宿の子供たちは僕のまわりに座って、一曲終わるごとに拍手をくれた。良いコンディションで歌えてないのに拍手だなんて...お前ら良いヤツらだな。。。
この宿はレストランもラウンドリーサービスも行っているらしい。
僕はパタゴニアのアウターを洗濯したあとアイロンを貸してもらいゴアテックスのメンテナンスをした。
そんな旅人の一日。
アンコールワットが近い。
現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。